特定の政策分野について,フォーマル,インフォーマルにかかわらず強力な影響力をもつ議員の俗称。日本の政策決定過程において,官僚や党幹部が根回しの対象とする議員であり,政府の閣僚,政党の政務調査会や国会の委員会の役職を経験し,政策決定に関与することを通じて形成される。一般には運輸族や建設族のように官庁を単位とする存在であるが,航空族や下水族のように細かい政策分野ごとにも存在する。自民党の場合,族議員はかつて各省の大臣在任中にその省内に影響力の網を張ることによって形成されたが,1970年代以降,組織の制度化に伴い部会などの役職経験を通じて形成されるようになった。野党のなかにもその出身や委員会経験などを通じて族議員が形成されている。 それぞれの専門分野で権力を発揮する議員。本来の政策通として政策決定にかかわるだけでなく、政官業のトライアングルの中で、政治資金と選挙での票を求めて、業界の要請を受けて
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