2001年2月19日(月),20(火)放送: 慶應義塾大学中山幹夫 担当. ゲーム理論の創始者達の理論を学説史的に振り返り,どのような理論として誕生し,何を目指して展開していったのかについて考えます.とくに,数学者フォン・ノイマンの有名なミニマックス定理や経済学者モルゲンシュテルンとの共同研究の成果である結託を許す協力ゲームの理論と,数学者ナッシュによるこれらと補完的な非協力ゲームの理論がどのような発想のもとに創られたのかを考えます.また,ナッシュの交渉問題や,方法論としてのナッシュ・プログラムについても簡単に触れる予定です. (TOPページへ戻る) 目次 はじめに ゼロ和2人ゲームとミニ・マックス定理 チェスの必勝戦略 協力n人ゲーム 安定集合とコア 非協力n人ゲーム 協力2人ゲーム 最適脅し戦略 実験へのコメント はじめに ゲーム理論は,一般に利害の必ずしも一致しない状況における合理的