ロー対ウェイド事件(ローたいウェイドじけん、Roe v. Wade, 410 U.S. 113 (1973))は、「妊娠を継続するか否かに関する女性の決定は、プライバシー権に含まれる」として、アメリカ合衆国憲法修正第14条が女性の堕胎の権利を保障していると初めて判示し、人工妊娠中絶を規制するアメリカ国内法を違憲無効とした1973年のアメリカ合衆国最高裁判所の判決である。 妊娠中絶を、アメリカ合衆国憲法により保障された権利として、堕胎禁止を違憲とした判決(ロー判決)は、アメリカ合衆国の法律および政治・社会に多大な影響を及ぼした。中絶を合法化すべきか、憲法裁判における最高裁の役割、政治における宗教のあり方など、判決は様々な分野で大きな議論を巻き起こした。 ロー判決は、アメリカ合衆国の歴史上、最も政治論争の対象となっている判例の一つである。 歴史[編集] ロー判決までの判例[編集] アメリカ合衆