電気自動車の製造・販売を行うEVジャパン(大阪府豊中市)は、昨年12月に開催された第8回大阪モーターショーで農作業での使用を想定した「超小型EV(電気自動車)トラック」を出展し、注目を浴びた。バッテリーを災害時の非常電源として活用できるほか、お年寄りの新たな移動手段として地域の活性化に貢献することも期待されている。西田長太郎代表(70)にさらなる展望を聞いた。(オルタナS関西支局特派員=高梨秀之) ――「超小型EVトラック」の特徴は。 西田:農家のサポートを念頭に開発しており、散水用ダンプの装備や電波放射による獣害対策なども可能にしています。家庭用コンセントによる5時間の充電で30km走行でき、フル充電すると家族が3日暮らせる電気が確保できます。 災害時には非常電源にもなり、通信機器の長時間使用のほか、赤ちゃんのためにミルクを温めることもできます。トンネルなど暗くて換気もままならない空間で