統一地方選の最中、スローガンが独り歩きしていた。 「投票に行こう」である。 最近いろんなところで話題のたかまつなな氏が若者の投票率を上げるために活動しているようで、その活動自体は素晴らしいと思う一方、投票に行くだけではその一票は「意志なき票」であるため政治への影響力はほとんど持たないのも忘れてはならないように思う。巷では若者の投票率を上げると政治が若者のほうを見てくれるようになるとまことしやかに言われているがそのような見方はいささかピュアすぎやしないであろうか。意志なき票が増えても票が拡散したり「よくわからないから自民党に入れる」という自然保守的な投票行動に至るだけで政治に影響を与えることはほとんどないように思われる。実際に政治にたいし影響を与えるのはロビイングのほうで経団連・経済同友会・農協・宗教団体・商工会議所などが直接的に議員にアプローチし、そうしてできた関係性を票田として政治家が意