ブックマーク / natrom.hatenablog.com (23)

  • 「宝くじの誤り」 - NATROMのブログ

    宝くじの誤り」とは、「中には大きな利益を得る人もいるかもしれない」という理由で利益が害よりも大きいことが証明されていない医療行為を容認する考え方を表すために私が提案したい言葉である。医療行為には不確実性がある。公的に推奨されている医療行為でも利益はなく害だけを被る人もいるが、集団全体では害よりも利益が大きいとされている。害よりも利益が大きいと十分に証明されていなかったり、逆に利益よりも害が大きいと証明された医療行為は推奨はされていない。 宝くじを購入する行為の金額の期待値はマイナス*1であり、宝くじを買った集団全体では損の方が利益より大きい。しかし、少数ながら、きわめて大きな利益を得る人もいる。宝くじを買う人たちのほとんどはそうしたことを承知の上で宝くじを買うのだろう。ならば、集団においては害が大きくてもきわめて大きな利益を得る可能性があるなら、推奨されていない医療行為を受ける自由だって

    「宝くじの誤り」 - NATROMのブログ
    cider_kondo
    cider_kondo 2023/06/30
    本題じゃないけど、関連記事を探して出てきた https://natrom.hatenablog.com/entry/0022/04/25/000000 が2022年じゃなく22年の記事だった。他にも2000年ズレてる記事が結構あって、エントリー間の流れが分断されてるように見える
  • 「線虫がん検査」の感度・特異度は過大評価されている - NATROMのブログ

    上部消化管内視鏡やCT検査など、がんの検査には一定の苦痛やリスクを伴うものが多いです。もし、微量の血液や尿でがん検査ができれば素晴らしいことです。すでに商業化されている検査法の一つに尿1滴で15種類のがんリスクがわかると称されているがん線虫検査(N-NOSE)があります。 線虫ががん患者の尿に反応すること自体は事実だとみなしていいでしょう。科学的には興味深い現象で、研究が進むことを願っています。ですが、臨床の現場におけるがん検査の使用に耐えうるほどの性能があるかどうかはわかっていません。とくに、がん検診、つまり無症状の人たちを対象に使用するのは時期尚早です。 まず第一に、がん線虫検査を受けると、受けない場合と比較して、がん死亡率が減少するかどうか検証されていません。付け加えて、がん検診を受けるような集団における検査の性能もわかっていません。検査の性能は、感度や特異度で表されます。感度はがん

    「線虫がん検査」の感度・特異度は過大評価されている - NATROMのブログ
    cider_kondo
    cider_kondo 2023/01/27
    尿検査なら(侵襲度高い検査と違って)やりたい人はやればいいんじゃぐらいに思ってたけど、実態が(必要度の疑わしい)精密検査に誘導するゲートウェイ検査になってると指摘されると確かにこれは「医は算術なり」案件だ
  • 『週刊現代』のジレンマ - NATROMのブログ

    以前、マスコミからのインタビューに対する報酬について話題になった(■「孤独のグルメ」久住先生が報酬・校正無しの取材を断った件で浮上した、『無償による真実性』という原則とそれに対する疑問の声 - Togetter)。私も、ときにメディアから取材やインタビューの依頼を受けるが、報酬は発生したりしなかったりする。これまでの経験では、週刊誌系メディアでは報酬が発生するのに対し、新聞系メディアでは発生しないことが多い。 無報酬を原則とする言い分も理解はできる。あくまで私の経験の範囲内だが、平均すると、無報酬のメディアのほうが質の高い記事が多い。謝礼を払うと、謝礼目的の有象無象の情報が集まりやすいという面はあろう。週刊誌の医療記事では、「お前はいったい何の専門家だ」と問い詰めたくなるような「常連」のコメンテイターが記事の質を下げている。記事を書く方にとっては都合のよい「専門家」のコメントが得られ、コメ

    『週刊現代』のジレンマ - NATROMのブログ
    cider_kondo
    cider_kondo 2022/12/28
    なとろむ先生が病院に行ってはいけないって本当ですか? 失望しました…ゲンダイやめて文春信者になります(極端。でも結局文春は稼げてる https://books.j-cast.com/topics/2021/09/02015958.html から質を追求できるという話ではある
  • 興和のイベルメクチン臨床試験は失敗ではない - NATROMのブログ

    イベルメクチンはもともとは寄生虫に対する薬だったが、試験管内で抗ウイルス効果が確認され、新型コロナに効果があると期待する医療者もいた。興和株式会社が新型コロナウイルス感染症に対するイベルメクチンの第3相試験を行っていたが、このたび、主要評価項目に統計的有意差が認められなかったとの発表があった。 ■興和/新型コロナウイルス感染症患者を対象とした「K-237」(イベルメクチン)の第Ⅲ相臨床試験結果に関するお知らせ 軽症の新型コロナ患者約1000人を対象に、イベルメクチン0.3~0.4 mg/kgを1日1回3日間経口投与した群とプラセボ投与群とにランダムにわけ、168時間(7日間)経過するまでに臨床症状が改善傾向にいたる時間を二重盲検下で評価した。興和の発表によれば、実薬群およびプラセボ群いずれの群でも投与開始4日前後で軽症化し、有意差は認められなかった。 医学界に与えるインパクトは小さい。

    興和のイベルメクチン臨床試験は失敗ではない - NATROMのブログ
    cider_kondo
    cider_kondo 2022/09/27
    確かにアメフト的(謎)には『統計的有意差が認められなかった』は2番目に良い結果。『いつまでも結果が公表されないまま』とか「副作用によると疑われる死亡その他の重篤な有害事象の発生」とかに比べればはるかに良い
  • 新しいニセ医学「新型コロナ否認主義」 - NATROMのブログ

    標準的な医学的知見を否定する名誉教授と市議会議員 日野市議会議員の池田としえ氏が、2020年6月8日に「新型コロナに迫る!」 *1と称して議会で質問をしたが、その内容に危惧を覚えたのでここで指摘する。端的に言えば、池田としえ氏は、YouTube等で徳島大学名誉教授・大橋眞氏が主張している「新型コロナウイルスは存在しない」というきわめて根拠に乏しい独自の説に基づいて質問を行った。動画*2を拝聴したところ、大橋眞氏の主張には問題点がいくつもあった。 池田としえ氏のfacebookより。「やはり、新型コロナウィルスは存在しない」。URL:http://archive.vn/SsLPH ほとんどの人がご承知であるが、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)は重症の肺炎を引き起こす。しかし、大橋眞氏は標準的な医学的知見を否定し、「PCR検査で測定しているのは、病原性のない常在性ウイルスである可能性

    新しいニセ医学「新型コロナ否認主義」 - NATROMのブログ
    cider_kondo
    cider_kondo 2020/06/15
    うへえと思って徳大リポジトリhttps://repo.lib.tokushima-u.ac.jp/ja/list/author-page/60460 を見に行ったけど何をしている人かよく分からなかった(徳大には医学部あるのにこの人は総科にいるって時点で「あっ(察し)」案件なんやろか?
  • 何も悪いことをしていなくても人々は病気になる - NATROMのブログ

    がんを治すことが証明された事療法は、現時点では存在しない。がんになりにくい事ならある程度はわかっていて、がんの患者さんについても、基的にはそうした健康的な事が推奨されている。詳しくは ■がん体験者の栄養と運動のガイドライン:[国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方へ] を参照して欲しい。なにも特別なことはない。「健康的な体重へ減量し、その体重を維持しましょう」「野菜、果物、全粒穀物を多く含む事パターンにしましょう」といったものだ。べてはいけないものはない。当たり前だが、健康的な事をしていてもがんになるときはなる。ましてや、がんを治す効果はない。 何度も書いてきたが、がんに対する厳格な事療法は、効果が不明確なわりに副作用が大きい。単純に栄養の偏り(野菜ジュースを大量に飲むためほかの事が摂取できない、など)が体力を落とす以外にも、自分の好きなものをべられない、とい

    何も悪いことをしていなくても人々は病気になる - NATROMのブログ
    cider_kondo
    cider_kondo 2019/12/27
    やはり「生活習慣病」でなく「成人病」のままでよかった気がする。変更当時の主たる理由は「成人じゃなくてもなるから」だったと記憶してるが、なら「生活習慣じゃなくてもなるから」って反論はなかったんだろうか?
  • 検診で乳がんが発見された人が100人いたとして - NATROMのブログ

    問題。 検診で乳がんが発見された人が100人いたとします。この100人の中で、がん検診のおかげで乳がんで死なずに済んだ人は、何人ぐらいでしょうか? がん検診を行えば何かしら治療を要するがんが見つかる。しかし、がんを発見できること自体は、がん検診が有効であることを意味しない。「手術を要するがんが見つかってよかったのではないでしょうか」に代表されるような、がん検診に関する誤解はなかなか解けない。 マンモグラフィーによる乳がん検診は有効性が証明された数少ないがん検診の一つだが、その乳がん検診の大まかな効果の大きさを理解することで、がん検診一般についての理解も進むのではないか。そういうわけで冒頭のクイズである。もちろん、検診の対象者や乳がんの診断・治療法によってこの答えは変わってくるが、だいたい、大雑把にどれぐらいなのかを推測していただきたい。 現在の日人のデータがあればいいのだが、残念ながら正

    検診で乳がんが発見された人が100人いたとして - NATROMのブログ
    cider_kondo
    cider_kondo 2019/07/29
    ブコメ見ても、最後の最後はQOLという単語を巡る禅問答というか価値観の激突になってしまう予感。なるほど、かつての日本で癌の大半が本人告知されなかったのも納得である。そりゃ臓器移植が増えないはずだよ(省略形
  • 「子宮頸がんで人は殆ど死なない」のか? - NATROMのブログ

    喫煙の害を過小評価しようとしているのか、「肺がんで死ぬのは10万人に80人、約0.08%である。タバコが肺がん死を数倍増やすとしてもたかがしれている」といった主張を散見する。10万人に80人というのはおそらく、日人男性の肺がん粗死亡率からきている。つまり日人男性10万人につき年間で約80人が肺がんで死亡している。 0.08%を大したことがない数字だと思われるか。しかし、肺がんは日の部位別がん死亡の第一位である。1995年ごろに胃がんを抜きトップに躍り出た。肺がん死がたいしたことがないなら、他の病気もおおむね大したことがないことになってしまう。 ポイントは、死亡率の分母は日人男性全体で、死亡する確率が小さい若年者まで含めた数字であることと、そして何より、一年間あたりの数字であることだ。一生涯ならもっと数字は高くなり、日人男性100人のうち肺がんで死亡するのは約6人、つまり日人男性

    「子宮頸がんで人は殆ど死なない」のか? - NATROMのブログ
    cider_kondo
    cider_kondo 2018/07/30
    コメント欄の『そういう女性にとっては「がんを治すために子宮を摘出する」はある意味、死ぬよりつらいかもしれません』が重みある。死亡率だけ見て話すのは、この意味でもおかしい。
  • 内閣府チームによる研究開発プログラムの一つがニセ科学だった - NATROMのブログ

    内閣府チームによる研究開発プログラムにおいて科学的手法に問題があったことが日経済新聞のサイトに掲載された(日経産業新聞4月12日付)。 ■内閣府チーム、仮説段階の研究を表彰  :日経済新聞 「このコンテストから新しい企業の研究の種を育てたい」。ImPACTの山川義徳プログラムマネージャー(PM)は2月、都内のシンポジウムで力を込めた。壇上に上がった新田ゼラチンや日アロマ環境協会などの代表者に賞状を送り成果をたたえた。 コンテストの狙いは脳の健康に効果のありそうなべ物や生活習慣などを見つけることだ。企業などからアイデアを募り、山川PMらが開発した脳活動の指標をもとに、アイデアを試した時の脳の変化を測る。脳の健康に効果のありそうなものを表彰するという内容だ。今回が2回目でコラーゲンペプチドの摂取、ラベンダーのアロマハンドマッサージが表彰された。 山川PMらは1月には、製菓大手の明治と高

    内閣府チームによる研究開発プログラムの一つがニセ科学だった - NATROMのブログ
    cider_kondo
    cider_kondo 2017/04/14
    ブコメ見たら予想通り森友連想してる人が割といた。実際問題、こういうのが通った政治的背景ってなんなんだろ。いくらなんでも日本会議とか関係ないだろうし、やっぱり企業側の働きかけとかあったりするんだろうか
  • ホメオパシー大百科事典は読み物として面白い - NATROMのブログ

    マヤズムについて調べたとき参考にした、ホメオパシー大百科事典。読み物として結構面白い。たとえばレウム(大黄)のレメディーのプロフィール(P162)。 レウムは不機嫌そうな顔をし、控えめで引っ込み思案だが、落ち着きがなく「口論はお手の物」というような人に最も適している。レウムが効果を発揮する子供は、怖がりで夜になるとめそめそする子供である。大人も子供もすぐに疲れる傾向がある。 控えめで引っ込み思案なのに「口論はお手の物」ってどんな奴よ。 クベバのレメディーのプロフィール(P160)。クベバは一般名が、クベブもしくはテイルド・ペッパー(P160)。 クベバは落ち着きがなく、少しのことでびっくりする人に適している。このタイプの人はしばしば喉が渇き、ナッツや珍味を欲しがる。性欲も激しい人が多い。 性欲も激しい。 硫酸マグネシウムのレメディーのプロフィール(P154)。 硫酸マグネシウムは激しく怒り

    ホメオパシー大百科事典は読み物として面白い - NATROMのブログ
    cider_kondo
    cider_kondo 2016/10/14
    この記事も、それからブコメも、読み物として面白い。むろん、どちらも(あと事典も)背景知識を相応に必要とするが
  • コレステロールを下げると危険なのか? - NATROMのブログ

    相関関係が因果関係を示すとは限らないことは、みなさまよくご存知であろう。有名な例は朝と成績の関係である。朝摂取と良好な成績に相関関係があることは、朝をきちんとべる学生ほど学校の成績が良いというデータからわかる(こういう研究を観察研究という)。しかしながら、朝をきちんとべることが良い成績の原因かどうかはなんとも言えない。因果関係がなくても、朝と成績の相関関係が生じることはありうるからだ。たとえば、教育に熱心な家庭環境が朝摂取と良好な成績の両方に影響を与えている場合は、朝摂取と良好な成績に因果関係はないが相関関係は生じる*1。だとすると、家庭環境をそのままにして、ただ朝だけべるようにしても成績は上がらない。 「朝べれば成績が上がる」と言いたいのであれば、もともと朝べていなかった生徒集団を、朝べさせる群(介入群)と朝べさせない群(対照群)の二つに分け

    コレステロールを下げると危険なのか? - NATROMのブログ
    cider_kondo
    cider_kondo 2016/03/22
    さらっと書いてある『分野によってはこのような論文でも業績になるのだろうか。』が痛烈。実際、トリポ(愛称)に行って林衛で検索かけて出て来た物見ても、「うーん」としか言いようがない。
  • 肝臓洗浄(レバーフラッシュ/肝臓デトックス)は本当か? - NATROMのブログ

    「肝臓洗浄」とは肝臓や胆のうにある胆石を排出させ、肝機能の改善など効果をうたう民間療法です。「レバーフラッシュ」とか「肝臓デトックス」とか呼ばれることもあります。肝臓洗浄にはいろんなやり方があるようですが、典型的には空腹時にオリーブオイル、グレープフルーツジュース、エプソムソルト(硫酸マグネシウム)、水を特定の手順で飲みます。その後体から出てきた排泄物(要するにウンコ)をザルで濾すと、大小さまざまな緑色の「胆石」が大量に得られるというのです。"liver flush"(レバーフラッシュ)で画像検索すると写真を見ることができます。 残念ながら肝臓洗浄はインチキです。確かに胆道は十二指腸に開口していますので、小さな胆石であれば胆道から腸管を通って排泄されることはあります。しかし、肝臓洗浄で出てくるような2-3 cmもの「胆石」は通常は胆道を通りません。また、一度にこれほど大量の「胆石」が排泄さ

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    cider_kondo
    cider_kondo 2016/02/24
    Googleブック検索で発見した80年代のヨガ雑誌https://books.google.co.jp/books?id=7usDAAAAMBAJ に考案者がDr. Randolph Stoneだとあり、検索で著書の記述を発見http://www.digitaldrstone.org/v3b1p047.shtml 毎日の食生活改善の方法論らしい。いいのかよ
  • 抗癌漢方薬カイジ - NATROMのブログ

    抗癌作用を持つとされるカイジ(槐耳)という漢方薬があるそうだ。中国では評価が高く、日でも「カイジ顆粒研究会」ができたとのこと。 ■日統合医療学会主催『カイジ顆粒研究会』(ガンの辞典 編集長の『取材日記』) 続いて、星野恵津夫先生は「カイジ顆粒と臨床の実際」というテーマで、患者さんに対する「さらなる一手」として、国際的に一定の評価のある「カイジ顆粒」の有用性を観察の報告です。補助療法として何らかのサプリメントの摂取希望のあった末期重症患者20例に対し、その効果を観察されました。「カイジ顆粒」の1日服用量は、患者さんの認容性と希望にしたがったため、9g〜60gまでの幅がありました。(カイジ顆粒は患者さんが自費で購入) 対象患者さんのガン種は多岐にわたり、下咽頭癌肺転移、甲状腺癌肺転移、道腺癌肺転移、胃癌肝転移、大腸癌肝転移、盲腸平滑筋肉腫、腎盂癌肺転移、尿管癌肺転移、浸潤性膀胱癌、腎盂膀

    抗癌漢方薬カイジ - NATROMのブログ
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    cider_kondo 2016/02/24
    「99.9%、代替医療は人を救わない…。 なぜなら代替医療は人を救わなくても、その財布は痛まないから・・・」
  • 澤田石先生に対する反論と不確実な医療における考え方について(2016年1月30日) - NATROMのブログ

    ■澤田石 順(生活の党) 吉良議員応援 on Twishort: ■ #HPVV ヒトパピローマウイルスワクチン #…に対する反論です。 ASIA syndromeについて。医療介入はリスクとメリットを勘案して判断するべきものでは? 1)重要論文 ``Human Papilloma Virus Vaccine and Primary Ovarian Failure: Another Facet of the Autoimmune/Inflammatory Syndrome Induced by Adjuvants'' American Journal of Reproductive Immunology (2013) ⇒ http://www.luontaisnetti.fi/hpv/3%20cases%20of%20Primary%20Ovarian%20Failure%20follow

    澤田石先生に対する反論と不確実な医療における考え方について(2016年1月30日) - NATROMのブログ
    cider_kondo
    cider_kondo 2016/01/30
    真面目な議論の最中に「誇張しました。誇張の作用がネットで良いと判断したから」とか言い出せる神経すげえなとしか思えない。もしかしなくても「信用性低下で有害」すぎだと議論から叩き出される方が普通だろうに
  • WHOは抗がん剤治療を含めた三大療法を勧めている - NATROMのブログ

    ネットでは間違った医学情報がたくさん流れています。その中の一つに「WHOが抗がん剤の使用をやめるようにいいだした」というものがあります。実際には、WHOはそんなことは言い出していません。WHOのウェブサイトにアクセスすれば一目瞭然です。 がん治療についてWHOが言っていること WHOはさまざまな医学情報を提供しています。たとえば、一般的ながん(Cancer)についてのページを引用してみましょう。がんに対する治療として、外科手術、放射線治療、抗がん剤治療(化学療法)に効果があることをWHOは認めています。引用者による意訳と、抗がん剤治療の部分に強調をつけました。 ■WHO | Cancer Cancer is the uncontrolled growth and spread of cells. It can affect almost any part of the body. The

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    cider_kondo
    cider_kondo 2015/04/28
    bなんとかさんが貼ってるのはインフルエンザワクチンの話だが、うさうささんはWHOの書いてることをきちんと(結論を太字強調して)出してる。なのに、書いてもないこと持ち出す藁人形理論で叩いてて、正直理解不能。
  • それで、「MCSの本物の性質が認識されている公式な報告書」って、どれ? - NATROMのブログ

    代替医療を提唱・実践する組織が、○○医学協会、○○学会、○○研究所、○○医学センターなどを名乗ることがある。慣れない人が公的な組織であると誤解することもあるだろうが、名乗るのは自由である。また、代替医療の組織が医学雑誌を発行することも自由である。組織外のメンバーに読まれるかどうかはともかくとして、論文のようなものを掲載すれば医学雑誌のように見える。なんならグループ内部で査読したことにしてもいい。 たとえばの話、日ホメオパシー医学協会*1が、見た目の体裁だけは整った医学雑誌を発行することもできる。そのような雑誌に載った総説に「複数の公的な報告書がホメオパシーの有効性を科学的に認めている」と書いてあったとして、読者らは信じるだろうか? さて、sivad氏は、「もう少し新しい知見を追いましょうね」として、イギリス・アレルギー環境栄養医学協会(BSAENM)の報告書(以下BSAENM報告書)を引

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    cider_kondo
    cider_kondo 2015/02/20
    なとろむさんが「ツモ。立直一発自摸IF0ホメオパPubmed対象外。跳満です」と言った後でバッタさんがクイッと眼鏡を直しながら「いや、学術会議未登録も付いてます。倍満ですね」と冷静に告げる光景を幻視(謎
  • 「血管を浮かび上がらせる医療機器」は静脈穿刺の役に立つか? - NATROMのブログ

    採血や点滴の際には末梢の静脈を刺す。末梢の静脈の太さには個人差があり、太い静脈であれば穿刺は容易であるのだが、細い静脈だと失敗することがある。何度も針を刺されたという経験をお持ちの読者もいらっしゃるだろう。末梢静脈の穿刺の成否は医療者の技量に大きく左右される。医師になりたてのころ、研修医同士でお互いの血管を刺して練習をしたものだ。 末梢静脈と言えども穿刺に失敗したら血腫などが生じうるし、そもそも刺したら痛いのでなるべく失敗しないほうがよいに決まっている。通常は刺すべき静脈は視診および触診にて探すのであるが、「照射するだけで血液中のヘモグロビンを可視化し、血管(皮静脈)がどこにあるのかが簡単にわかる装置」がある。 ■科学の進歩!血管を浮かび上がらせる医療機器「AccuVein」がすごい - feely 写真をみてもわかる通り、血管の位置がくっきり浮き出ているのはもちろん、血管の太さまでわかっ

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    cider_kondo
    cider_kondo 2014/09/23
    場所だけじゃないもんなー。自分の場合、腕の静脈はかなり目立つんだけど、200回も献血してるんで刺しやすい場所の皮膚が硬化してたりで、指でアタリ見たりとか毎回結構大変そうです
  • 海水を点滴したというルネ・カントン氏について調べてみた - NATROMのブログ

    はてなブックマーク経由で、■「ただの海水で、病気が治っては儲からない」のでウィキペディアから消えている人物:ルネ.カントン|人生は強く,たのしく、しあわせに☆ ネオヒルズというよりも,ネオ日人。というブログを知った。このブログによれば、ルネ・カントン(Rene Quinton)という人物は、「1907年、初めてのクリニックをオープンしてから、血液の濃度まで薄めた海水を病人に輸血し、1910年までにフランス国内で約70ものクリニックを開け、50万人以上の命を救った」のだそうである。「ただの海水で、病気が治っては儲からない」ため「ペニシリンや抗生物質が売られ始めてから、彼は歴史から消されかけた」とのこと。なお、「ウィキペディアからさえ消えている」そうだが、英語版のWikipediaにRene Quintonの項目は普通に存在する。 情報源は、『「ザ・フナイ」の中で船瀬俊介氏が連載している記

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    cider_kondo
    cider_kondo 2014/08/05
    19世紀末に既にリンゲル液が登場してたってのが面白かった。血液型の発見よりも古いのか(そして血液型が発見されたあとでクリニックを開くというカントン氏の度胸にびびる)
  • メタモル出版から本を出したわけ - NATROMのブログ

    ■「ニセ医学」に騙されないためにを出すにあたって、なぜメタモル出版からなのか、疑問に思われた方もいたようである。もっともな疑問である。 怪しい出版社から執筆依頼メールが来た これまでも「を書きませんか」というオファーは何度かあった。名前ぐらいは知っている、とある出版社からブログについて「書籍化の可能性はないものか」というメールをいただいたこともある。しかし、「実際にお会いしてお打ち合わせ」できないか、という段階で問題が生じた。出版社は東京にある。実績のある著者のならともかく、一ブロガーのの企画段階で九州までの出張費は出ない。というわけで、残念ながらこの話はご縁がなかったことになった。他にもちょこちょこ出版の話はあったが、たいていは自費出版を勧めるスパムまがいのものであった。 そんなとき、「執筆のお願い」というメールをいただいた。メールの差出人は「メタモル出版」とある。あまり聞かない名

    メタモル出版から本を出したわけ - NATROMのブログ
    cider_kondo
    cider_kondo 2014/06/11
    とりあえずひみつ戦隊メタモルVに誰も言及してなかったので、やっぱりマイナーゲームだったんだなあと再認識させられた(なんでだ
  • 「ためしてガッテン」の健康本の新常識クイズが難しすぎる件 - NATROMのブログ

    医局に転がってた■ためしてガッテン 健康の新常識事典を何気なく読んでみた。各項目が健康に関する「常識」についての○か×のクイズ形式になっており、次のページに答えと解説が入る。全体的には良いである。ただ、このクイズがなにげに難しいのだ。たとえば、こんな具体である。 新常識クイズ:「玉ねぎの血液サラサラ効果はあらゆる品の中でもトップクラスである」 ○ どっち? × 新常識クイズ:「ヨーグルトは花粉症に効く」 ○ どっち? × 新常識クイズ:「風邪予防にはうがいが最も効果的」 ○ どっち? × 新常識クイズ:「味オンチ(味覚障害)は亜鉛不足のせい」 ○ どっち? × 新常識クイズ:「水虫は薬を塗っても完治は難しい」 ○ どっち? × 新常識クイズ:「肺がんはX線検査をすれば見つけることができる」 ○ どっち? × 新常識クイズ:「高血圧は降圧剤を飲めば改善できる」 ○ どっち? × 興味があ

    「ためしてガッテン」の健康本の新常識クイズが難しすぎる件 - NATROMのブログ
    cider_kondo
    cider_kondo 2014/03/31
    なんというか「待て あわてるな これは孔明の罠だ」そのものだった。NHK恐るべし