< 前の写真 次の写真 > EWR・VJ101C(独) VJ101Cは、北大西洋条約機構(NATO)が1961年に始めた近接支援戦闘機のプロジェクトに合わせて開発された。当時は東西冷戦の真っただ中で、NATOの要求仕様は、超音速飛行が可能な一方、低空・低速域での運動性や敵の攻撃で空軍基地が破壊されることを前提に、滑走路の短い簡易飛行場や前線近くの平坦地でも運用できることを求めていた。 VJ101Cは、試作1号機のX1(写真)で垂直離着陸能力と低速域での飛行性能をテストしていたが、64年9月に墜落事故を起こして機体は失われた。試作2号機のX2は、ティルトエンジン4基をアフターバーナー機能付きで推力1.7トンのものに強化し、超音速飛行能力をテストした。その結果、マッハ1.4(時速1484キロ)の最高速度を記録し、飛行性能についてはNATOの要求仕様をほぼ満たすことができた。 しかし、ホバリング
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