半数以上の家庭がペットと暮らすフランス。この動物好きが多い国はいま、大きく揺れています。 再来年から、ペットショップで犬や猫の販売が禁止されることが決まったのです。 (ヨーロッパ総局 古山彰子記者、経済部 茂木里美記者) パリで暮らしていると、犬を見ない日はありません。 自宅を一歩出れば、飼い主と散歩中の犬と次々にすれ違います。電車に乗れば、飼い主に連れられて旅をする犬に出会います。カフェやレストランにも飼い主とともに入り、お座りして食事が終わるのをじっと待っています。 世論調査によると、フランスで何らかの動物を飼っている家庭は50.5%(2020年)。ペットショップでも、通りかかった人たちがショーケースの前で足を止めて、動き回る子犬の姿を眺める姿が見られます。
