拡大 長浜将軍の那珂川支店だった建物の前に立つ吉岩拓弥さん。「歴史を守り、積み上げたい」と語る=福岡県那珂川市 全国的に知られた「長浜ラーメン」の人気店で、新型コロナウイルスの影響により昨年春に経営破綻した「長浜将軍」(福岡市)の味が復活することが、4日分かった。ファンの一人で、大分市を拠点にラーメン店を展開する会社社長、吉岩拓弥さん(42)が「思い出の味を守りたい」と、味とのれんを受け継ぐ。福岡県那珂川市の支店跡を改装し、2月4日の開店に向けて準備を進めている。 創業は1975年。88年に屋号を長浜将軍と改め、福岡市中央区の長浜本店を軸に店舗を拡大した。だが、近年は同業他社との競合が激化。さらにコロナ禍が追い打ちをかけ、昨年3月末に福岡、那珂川両市の4店を閉じた。 「足しげく通った青春の味をとにかく残したかった」。復活に名乗りを上げた吉岩さんは九州産業大(福岡市)出身で、学生時代に長浜将