大分県由布市にある陸上自衛隊湯布院駐屯地。ここに置かれているミサイル部隊「西部方面特科隊」が「第2特科団」に格上げされた。「特科団」になることで、九州・沖縄に展開しているミサイル部隊を統括する司令部が置かれる。大分市では「反撃能力」を行使するため、敵の射程圏外から攻撃できる「スタンド・オフ・ミサイル」も保管できる大型の弾薬庫の建設も進められている。防衛力強化が進む中、大分県で今、何が起きているのか。 (記者 志賀祥吾) 「第2特科団」発足の式典の様子 4月13日、湯布院駐屯地に展開している陸上自衛隊の「西部方面特科隊」を「第2特科団」に改編する式典が開かれた。 湯布院駐屯地の正門に掲げられた「第2特科団」の看板 陸上自衛隊に特科団がつくられるのは1954年に北海道に設置された第1特科団以来、70年ぶりのことだ。 12式地対艦誘導弾発射装置 第2特科団の定員は2200人程度。5つのミサイル部