東大生だってマンガを読む。だがその読み方がちょっと違うらしい。現役東大生作家の西岡壱誠さんは「東大生は『複数の視点からの読解』が好きなので、そう読めるマンガが人気です。たとえば『やがて君になる』は新刊が出る度に東大生協で売り切れになっています」と話す。一体どういう読み方なのか――。 「視点」を大事にすると見えてくること 「東大に入る人って、マンガを読んだり、ゲームをしたりしないんだろうな」。東大に入るまで、僕はそう思っていたのですが、東大に入ってからそれが間違いであると知りました。 「今週の『ONE PIECE』おもしろかったよね」 「『進撃の巨人』の最新刊って最高だよね」 こんな会話が学食で聞こえてくる程度にマンガ好きな学生が多いですし、その割合も、ほかの大学とそう変わりません。 しかし、その読み方は、少しだけ違うところがあります。東大生は、マンガを読む時も小説を読む時も、「あること」に