エルサレムで目にした「嘆きの壁」について話す宗教学者の山折哲雄さん=京都市下京区で2023年11月14日、梅田麻衣子撮影 「旧統一教会の問題は、アカデミズムもジャーナリズムも議論の視野が非常に狭い。これでは今後、同じような事件がいくらでも起こりますよ」。宗教学者の山折哲雄さん(92)は憤っていた。 2022年7月の安倍晋三元首相の銃撃事件以降、自民党の政治家らと世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との密接な関係が論じられてきた。政府は23年10月、旧統一教会に対する解散命令を東京地裁に請求し、一連の問題は一つの節目を迎えた。 政府の解散命令請求「その先が問題」 しかし、日本人の宗教観について発信を続けてきた山折さんは嘆く。「差し当たっての反社会的行為に法的に対処するのは当然のこと。その先が問題です。それを考える足がかりになるような議論は聞こえてきません」 その先、とは何か。「日本における宗教
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