ネパールで先月、200人以上が死亡するなど甚大な被害が出た豪雨災害で、日本の支援で建設が進められているトンネルが4000人以上の住民などの救援活動に活用され、現地では感謝の声があがっています。 ネパールでは先月末にかけて各地で記録的な大雨となり、土砂崩れや洪水で200人以上が死亡するなど全土で甚大な被害が出ました。 JICA=国際協力機構などによりますと、日本が166億円余りの円借款を供与して、首都カトマンズ近郊の山岳地帯で建設が進められている「ナグドゥンガ・トンネル」の周辺の道路でも土砂崩れが相次いで発生し、100台以上のバスや車が立往生したほか、一部の集落が孤立しました。 トンネルはすでに貫通していて、来年10月に運用が始まる予定でしたが、現地の警察の要請を受けて日本側が協力し、臨時のバスや救急車両を通すために緊急的に運用されて4000人以上の住民などの救援につながったということです。