鬼は物に隠れて形が顕(あらわ)れることを欲しないので俗に「隠(おん)」と呼び、それが「鬼」になった… 2015年02月04日(最終更新 2015年02月04日 10時32分) 鬼は物に隠れて形が顕(あらわ)れることを欲しないので俗に「隠(おん)」と呼び、それが「鬼」になった。平安時代の辞書「和名類聚抄(わみょうるいじゅしょう)」にそんな説明がある。陽に対する陰、善に対する悪。その概念を具現化したものが神仏の対極にある鬼なのかもしれない▼きのうは節分。邪気を払い、福を呼び込もうと豆まきした家庭も多いだろう。追い払うのは病気や事故などの災厄だけでなく、誰もが持つ憎しみや恨み、ねたみ、強欲といった「心の中の鬼」にも豆をぶつけたい▼最も有名な鬼、大江山の酒呑童子(しゅてんどうじ)を福岡市美術館で開催中の成田亨(とおる)回顧展「美術/特撮/怪獣」で見た。ウルトラマンや怪獣のデザインで知られる成田さん