2021年7月、ミュージシャン・小山田圭吾氏は表舞台から姿を消した。過去に雑誌『ロッキング・オン・ジャパン』や『クイック・ジャパン』に掲載された自身の“いじめ告白”記事がSNS上で炎上し、就任したばかりだった東京オリンピック開会式音楽担当の辞任を余儀なくされたのだ。 小山田氏は炎上の直後に発表した声明文で、問題とされる雑誌の記事について「事実と異なる内容も多く記載されております」と主張している。では、何が事実で何が事実ではないのか――。 ノンフィクション作家の中原一歩氏による小山田氏インタビューの一部を『小山田圭吾 炎上の「嘘」』(文藝春秋)より抜粋して紹介する。(全4回の1回目/続きを読む) 小山田圭吾氏 ©文藝春秋 ◆◆◆ 「全裸でグルグル巻」は本当なのか? 『ロッキング・オン・ジャパン』も『クイック・ジャパン』も、いじめの内容はもちろん、話をしている文脈も違う。ただ、これらの記事の内
※この記事は5月19日に更新しました。マガジンとしては「4月分の記事」のところ、更新が遅れてしまっており、大変申し訳ございません。 『小悪魔ageha』はオッサンしか読まない雑誌だった説『小悪魔ageha』という雑誌『小悪魔ageha』は、00年代後半に人気があった女性ファッション誌です。 2007年後半~2009年前半の『小悪魔ageha』「生まれつきエビちゃんじゃなくたって 私たちは努力と一緒に生きていくんだ」(2007年10月号) 「細く! 細く!! 細く!!! とにかく細く!!!!」(2008年2月号) 「ヘアアレンジ大運動会♥」(2008年10月号) 「私たちの黒い闇 服を脱いだら皮膚をはいだら私たちは決して白くない。そして私たちの人生は巻き髪とともに♥」(2009年2月号) 「粘膜のどこに何mm引くか それが私たちには重要!!!」(2009年5月号) 2009年の新聞には、「夜
◆◆◆ 俳句がフッと浮かんできた ――三峯さんは「知る人ぞ知る系の極地」と呼んでも過言ではない、伝説のハガキ職人です。そんな三峯さんの出世作や代表作を教えてください。 三峯徹(以下、三峯) 代表作ねぇ……。「朝顔イラスト」って呼ばれているものが代表作として、よく取り上げられますよね。「漫画ホットミルク(1991年8月号)」に掲載されたイラストで、朝顔のツルと葉っぱが女性に絡みつく姿を描いたやつ。余白に「朝顔に 彼女とられて もらい泣き」という句も添えてあるんですよ。いま考えると触手系、いや緊縛プレイですよね。ツルの縄で縛れるのかなって感じですが。 ――添えた句は、江戸時代の女性俳人・加賀千代女による句のパロディですよね。なかなか思いつけないアイディアではないかと。 三峯 元ネタになった加賀千代女の俳句は「朝がほや 釣瓶とられて もらひ水」なんですけど。「朝顔イラスト」が掲載された「漫画ホッ
アニメやその他「外国TV」に入らない評論などを紹介します。外国TVメモランダムと交互に更新する予定です。 本ブログの投稿者、池田憲章さんはかねてより入院加療中のところ、昨年(令和4年)10月17日に亡くなられました。享年67歳。謹んでご冥福をお祈りいたします。 この「アニメメモランダム」は「外国TVメモランダム」と同じく、これまでの評論を「オンラインに残して読めるようにして欲しい」と頼まれて始めましたので、「再録完了」後は新規の投稿予定はありませんでした。ただ、いつか「これも載せてよ」とおっしゃるのではないかという期待はあったのですが、残念ながらかないませんでした。 訃報が流れてからツイッターで読み切れないほどの弔辞をみて、池田さんの影響力の大きさを再認識致しました。弔辞にリンクをしていただいて、アクセスがつづいていることもあり、しばらくはこのまま公開を続けていきたいと思います。
小山田のいじめ問題にまつわる話で、「当時はいじめを楽しんでも問題なんて無かった」みたいな言説が複数TLを流れてきて、勝手に時代を語って嘘を付くなよという思いがいっぱいなのでコレについて書きたいと思う。 「90年代はイジメがカッコいいなんて価値観は無かった!(キリッ」って言われても困るんだよな。あなたの周りではそーでしょうよ、あなたの周りでは、としかいえないやんそれ。サブカル界やアングラ界隈ではそういう価値観があったから雑誌に特集されたんだし。史料でキッチリ残ってるものを否定すな。— ぶたお@もてラジ (@kentlow) July 19, 2021 上記のような内容のツイートを複数見た。 同じ時代を生きてきた人間として断言するが「いじめがかっこいい」なんて価値観は少なくても一般には無い。 いじめを楽しむようなものが雑誌に乗っていたんだから「そういう価値観だった」というのは無理がある。 同じ
エロティシズム文化に詳しい伴田良輔は「悪趣味」の起源そのものは「キッチュ」「マニエリスム」「バロック」「グロテスク」といったヨーロッパ文化にあると指摘し、それが大量消費時代を迎えた1950年代以降のアメリカで「モンド」「スカム」「キャンプ」「ビザール」「ローファイ」「バッド・テイスト」に発展し、それが米国での流行の経緯とは無関係に日本で新しい意味や機能が付け加えられて蘇ったと解説している[7]。ただし、伴田の定義する「悪趣味」とは、ある範囲の事物に共通して見られる「けばけばしさ」「古臭さ」「安っぽさ」の類型的特徴を意味しており、最初から「悪趣味」とされるものを享楽的に消費する、あるいは露悪的なスタイルを積極的に志向するような「鬼畜系」は含まれていない。[要出典] 1995年の『ユリイカ』臨時増刊号「悪趣味大全」において、文学・音楽・漫画・映画などの芸術文化でも、ほとんど無視されてきたダーク
自分は実は、いまだに「はてな匿名ダイアリー」の読み方がよくわからない。特に続き物や、レスポンスの応酬はどこから飛んでどこに行けばいいのか、続きかたがわからない。 だから以下のリンクは言葉で検索して、力技で順番に並べたものだ。 ※【後日メモ。はてな匿名ダイアリーは記事タイトルをクリックするのと、その左の「青い四角」のクリックで表示されるURLが違うみたい…俺だけかな?】 <親切なことに途中で「FAQ」 https://anond.hatelabo.jp/20210329222615 まで挟んでいます> anond.hatelabo.jp anond.hatelabo.jp anond.hatelabo.jp anond.hatelabo.jp anond.hatelabo.jp anond.hatelabo.jp anond.hatelabo.jp anond.hatelabo.jp ano
『フクオカイーブックス』への掲載について、まずは快諾いただいた皆様に御礼申し上げます。また、作者の方がお亡くなりになられた旨をご連絡をいただきましたご親族の皆様、感謝いたしますとともにご冥福をお祈りいたします。 この度、フクオカイーブックス実行委員会は、『FUKUOKA STYLE』の掲載にあたり、その制作にご協力いただいた324名の方に電子書籍による復刻版掲載のご報告と快諾のお願いをお送りしました。1990年の発刊よりすでに20年以上が経過しているため、ご連絡が取れない方も多く、現在、快諾をいただいた方の制作ページを先に電子書籍化し、閲覧を可能にした次第です。しかし、ページの構成上、まだご連絡のない方が関わられたページも一部閲覧が可能になっております。掲載に関しましてご意見等のある方は、フクオカイーブックス実行委員会までご連絡ください。その際は早急に対応いたします。 今後も作者の皆様に対
――ようこそ、「特殊古書店ダリオ堂」へ。当店では、ちょっと変わった本たちを皆様にご紹介していきましょう。 90年代のエロ本界は、細分化が進んでマニア系やフェチ系の専門誌が次々と誕生しました。脚フェチ専門誌やスカトロ専門誌なんかは、かなりの成功を収めたのですが、その一方で空振りに終わった専門誌も多かったのです。そのひとつが、1996年に創刊された「フィンガープレス」(笠倉出版社)。なんと、痴漢専門誌なのです。 今では世論的に絶対刊行不可能だと思われますが、この頃は痴漢歴30年という山本さむ氏が自らの体験を綴った「痴漢日記」がベストセラーになり、映画化もされるなど、ちょっとした痴漢ブームが起きていたんですね。 この「フィンガープレス」創刊号の表紙にも、大きく「あの山本さむ氏も全面協力!!」なんて書かれていたりして、スター扱い。おおらかな時代です。 しかし、痴漢というのは明らかな犯罪なわけで、そ
『痴漢とはなにか 被害と冤罪をめぐる社会学』(牧野雅子/エトセトラブックス)は、読めば必ず人に紹介したくなる本だ。特に、第二部以降で詳述されている、70年代から90年代にかけてメディアがどのように「痴漢」という犯罪を扱ってきたかについて。 『痴漢とはなにか 被害と冤罪をめぐる社会学』(牧野雅子/エトセトラブックス)(C)エトセトラブックス メディアは、面白おかしく娯楽として「痴漢」を消費してきた。 本書では、文化人やタレント、ミュージシャンたちがインタビューで自分の過去の痴漢行為を自慢し女性を侮辱した表現を行ってきたことがつまびらかにされている。 ■雑誌の創刊号で「スレスレ痴漢法」特集が組まれた過去 一例を紹介すれば、1976年に「私は、女性には、痴漢に襲われたいという願望があるのではないかとも考えている」「女性にとって、それほど不愉快な出来事ではないのではないかという気がする」とエッセイ
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く