ガミラス星の寿命の件は知っていた。 その移住先として銀河系の地球という星に決まったことも聞いた。 勿論、まだ何十万年も寿命は残っている。だから今日明日の話ではないのだけれど、その日の為に少しずつ着実に事を進めて行かなければならない。遠大な構想をよく考えて下さるものだと、住民はみんなデスラー総統達に感謝をしていた。 義務ではあったがこの兵役を通してガミラス本星に対する愛国心をより大きく育てることが出来た美男であった。その気持ちを携えて美男は二年の兵役義務を終えようとしていた。 「ええっ?」 「簡単な任務だ。数年間そこに居てくれたらそれでいいのだ。」 美男は教務室に呼び出された。 「え・・・あ・・・」 移住計画の為に地球近くに前線基地を作り、そこから地球を監視して行くというのだ。 「地球の文明は劣っていて、宇宙空間に飛び出して来ることはない。絶対にない。あったとしてもとても我々の船の速度には追