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ブックマーク / note.com/hokusyu (2)

  • ウエストランドM-1優勝に寄せて|藤崎剛人

    2022年、ウエストランドが第十八回M-1グランプリ王者になった。このことは一般的には、「人を傷つけないお笑い」あるいは「コンプライアンスへの配慮」というトレンドの終焉であると捉えられている。しかし少なくとも5年以上前から「ソルジャー」(『ウエストランドのぶちラジ!』リスナー)である自分からみれば、そのような評価にはかなり違和感がある。 優勝以来、ウエストランドは様々なメディアでインタビューを受けているが、自分たちを反コンプラ時代の寵児として扱われることを井口はかなり警戒している。その話題になると井口は相槌すら返さないし、露骨に話題を変えようとする。逆にパンサー向井のラジオでは、悪口漫才の時代が来たとは思わないという向井の見解に、井口は同意しているのである。 私の考えでは、ウエストランド井口は、毒舌によって建前を壊すことが笑いになると考えているよりは、建前を理解しつつも偏見や悪意が現れてし

    ウエストランドM-1優勝に寄せて|藤崎剛人
    cinefuk
    cinefuk 2022/12/23
    "ウエストランド井口は、毒舌によって建前を壊すことが笑いになると考えているよりは、建前を理解しつつも偏見や悪意が現れてしまう人間の性が笑いになると理解しているように思える。「共犯」の笑いなのだ。"
  • 革命と救世主|藤崎剛人

    宇宙小戦争 3月に公開された『映画ドラえもん のび太の宇宙小戦争 2021』は、1985年の旧作ストーリーを全体的には踏襲しつつ、幾つかの点で改変が見られた。「女の子を危険な目に合わせるわけにはいかない」から「君ひとりを危険な~」への台詞変更などジェンダー的視点からの改変もみられたが、根的な作品テーマに関わる変更としては、巨大化が果たす役割の違いがある。 旧作では、巨大化はドラえもんたち及びピリカ星を救うための決定的な役割を持つ。今作でも、巨大化はドラえもんたちの生命にとっては確かに決定的なのだが、巨大化が始まる前から革命はすでに始まっている。ピリカ市民を決起させたのは巨大な異星人たちではなくパピの演説である。パピは姉を救うために独断行動したとみられていたが、実はそうではなかった。パピは自身と姉の生命をもろとも差し出して、ピリカ市民を立ち上がらせようとしたのだ。物語の転換点はこの瞬間にあ

    革命と救世主|藤崎剛人
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