今、私のインタビューが少しバズっている。 (と、書いている間にあまり跳ねないまま忘れられているかもしれないけれど) 宗教3世とか、毒親とか、そんな感じの生い立ちを語る内容だけれど、正直そんなことはどうでもいい。 近しい境遇の人がいたらその人に届くといいなと思うし、想像すらしたことない人が読んで他者への想像の一助になればいいなと思うけれど、そんなことは実際、今の私の人生の本題ではない。 無邪気な人が、「壮絶な経験をしたことがあなたの創造性を育んだのだろうか?」と聞いてくる。 逆だよ。私が持っていた創造性や自由さ、息を呑む様な素晴らしい世界の見え方、それを何にもとらわれず自由に咀嚼し、好きなときに好きなように編んでみるあの軽やかな指の動きを、あなたの言う「壮絶な経験」が奪った。 (そもそも、他人の経験を『壮絶』と言って大袈裟な悲劇のような切り離す手法も好かない。デフォルメが雑すぎるし、すべての