全国で火力発電所のトラブルが相次いでいる。電力各社の発表を独自に集計したところ、6月以降の2ヵ月半あまりの間に、運転停止や出力抑制に追い込まれた発電所が19ヵ所に及んだことが明らかになった。 火力発電所の酷使をどう解決するか 幸い、お盆休みシーズンの到来で、大規模な停電といった事態には至っていないものの、全国の原子力発電所が運転を停止する中で、値上げを抑制されて十分なメンテナンスもできないまま、電力各社が老朽化した施設を含めて火力発電所を酷使してきたことのツケの大きさが浮き彫りになった格好である。 今冬や来夏など次の電力需要のピークに向けて、より大胆な節電策を経済への悪影響を覚悟の上で講じるか、それともメンテナンスや設備の更新のため電気料金の大幅な値上げを甘受するか、あるいは再稼働のために原発の安全性確立の加速を求めるのかーー。 暮らしや経済を守るために、政府や電力会社だけでなく、我々も目
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