えー、なぜか誰もはっきりとは言わないんですが、おなじもの書き稼業とは言いながら、ルポルタージュとかノンフィクションという分野はブンガクのそのまた下、ほとんど被差別部落みたいなものであります。で、被差別部落であるがゆえに、ブンガク幻想はその分より一層屈託して濃縮されたりしてるから、余計に難儀だったりします。だから、彼らは文芸誌に原稿書くのが何かステイタスだと、おめでたく勘違いしてるんですよね。 文藝春秋と新潮社いうブンガク世界の二大勧進元、彼らがこのノンフィクションという被差別部落もまた取り仕切っています。これに講談社、小学館など大手資本が連携しながら取り巻いているという構図。このへんは全くブンガク市場の縮小版です。 基本は賞と雑誌と単行本。書く場所と書いたものの評価を与える仕掛けと、なおかつそれをプロモートしてゆく仕掛けとが全部彼らの手もとにあるわけで、書き手は首根っこおさえられているよう