人工知能(AI)を活用して、がん患者に適した治療法を選んだり、患者が治療の悩みを解決したりできるサービスを、米シカゴ大学の中村祐輔教授と情報解析企業「FRONTEO」(本社・東京)が開発する。 がんの遺伝子研究で世界的に知られる中村教授ら専門家の経験や判断の基準をAIが取り込み、膨大な医学論文から学習して患者の遺伝情報などをもとに最適な治療の候補を提案する。 FRONTEOが持つ、人間の経験や感覚を学習するAIを使って、2年以内のサービス開始を目指す。 医療機関で医師が治療選択の参考にしたり、患者への説明に活用したりする。また、患者が自宅から、病気や薬の基本について、無料で信頼できる最新の情報を分かりやすく学べる。患者の文章から興味や関心を読み取る機能をAIに持たせ、求める情報を的確に提供できるようにする。 医学論文は、米国の公的データベースだけで2600万件以上登録され、がん関連