いわゆる「iPod課金問題」で揺れに揺れた補償金制度だが、文化審議会著作権分科会法政問題小委員会が11月11日にまとめた報告書案には、「私的録音・録画についての抜本的な見直し」と、「補償金制度に関してもその存否やほかの措置の導入も視野に入れ」という1文が盛り込まれた。とくに「存否」の文字が入れられたことは、消費者の意向が反映された成果と見てもいいだろう。 この補償金の問題は、音楽産業の行きすぎた権利主張に対する抗体反応が、録音補償金という部分から現われたわけであるが、その一方で映像産業でも同じようなことが起こりつつある。だが反応の現われは、補償金制度ではない。「コピーワンス」という行きすぎた権利主張に対して、抗体反応が起こりつつあるのだ。 行政としては以前から「知的財産推進計画2005」というプロジェクトの中で、コンテンツ利用促進などについて動いてきたわけだが、コピーワンスの見直し論はその
45歳からのドイツ、ベルリンにおけるミュージシャン生活を綴る私的エッセイ。随時、耳コピ、コード解析も継続【第三期】 前回までの経緯 その後の経緯 まだ、削除されていません。これは、このブログの独自のスタイルによる「解析活動」ではありません。(「もう辞めると言ったのに」)ページの更新をお許しください。また、今回の事件報告以外に、このブログで音楽研究、物書き行為を行う予定は今のところありません。その気にならないのです(アリフィエイトも)。 今日(昨日=11月18日)JASRAC から回答をいただきました。さっきまで勤務中でしたので、今報告します。以下メールを引用します。 ↓以下メールからの引用↓ ------------------------------------------------------------------ ■回答 (JASRAC) - 2005/11/18 05:58 P
ハイビジョン映像をそのままの画質で録画できるハード・ディスク(HDD)内蔵型レコーダに注目が集まっている。しかし,内蔵HDDに録画できる容量が限られているうえ,その人にとって貴重と思える番組を別の安全な場所に退避して保管したくても,「一回だけコピー可能(コピーワンス)」の制限により,痛い目に遭うユーザーが後を絶たない。 1テラあっても問題は解決せず まず,問題を整理しよう。 最近のハード・ディスク・レコーダの進化は目覚ましい。ほんの数カ月前まで,容量が180ギガ・バイト,ハイビジョン画質で最大約16時間程度の録画時間だったものが,あれよあれよという間に巨大化。この10月には1テラ・バイトのハード・ディスクを搭載し,約128時間もの番組を録り貯められる機種も登場した。 これだけあれば,通常の利用形態なら好きなだけ撮って見たら捨てる,といった使い方で何の不便もない。しかし,たまにはその人にとっ
和モノたんさく記録転じて、JASRAC、日本レコード協会などの権利団体、CCCD(rootkit的&セキュアCDなど)、音楽配信ネタ(Podcastも含む)、はてまた、輸入権法案などの音楽に関わる著作権問題やPSE問題にも首を突っ込んでる、音楽業界に関係するあれこれWatchぶろぐ。 ゆえ、カテゴリー的には、著作権ブログになりそうです(苦笑) また、Macユーザー@若葉マークなので、Macネタも時々。 最近は日常がタイトなので、脱線・・・・あまりできません・・・・(T_T) あ、アタシは書き方こそアレですが、女子です(笑) mixiにもひっそりとおりますので、見かけたらおお、いつも見てるぞ、と声かけたりしてくれると泣いて喜びますw なお、共感できるエントリーがございましたら、ご自由にリンク、引用どーぞ。 #内容によってはお知らせこそしておりませんが、こっそり追記していたりしてます。 メール
●Sony BMGが声明を公開 不思議なほど我が国では話題にならないが、海外ではSony BMGのrootkit問題は沈静化する兆しを見せない。Sony BMGは、問題のコピープロテクション技術であるXCPを採用したCDを一時的に製造中止にする旨をWebサイトで発表した。 しかし、この声明は問題の本質に対する回答になっているのだろうか。参考までに、以下にこの声明の筆者による拙訳を掲載しておく。 当社はXCPソフトウェアがインストールされたコンピューターに影響を及ぼすおそれがあるコンピューターウイルスが登場していることを憂慮しております。XCPソフトウェアは、Sony BMGのコンテンツ保護されたタイトルの一部に採用されたものです。この潜在的な障害は、コンピューターベースではない、通常のCDおよびDVDプレーヤーには影響を与えません。 こうした状況に鑑みSony BMGは、存在すると言われる
ワイアード・コラムニスト「ソニー製品ボイコットを」(上) 2005年11月15日 コメント: トラックバック (0) Dan Goodin 2005年11月15日 数週間にわたる批判を受けた後、米ソニーBMG・ミュージックエンタテインメント社はついに、技術の悪用であって違法でもある可能性が高いコピー防止対策を一時的に中止することに同意した。だが、称賛するのはまだ早い。 世界第2位のレコード会社であるソニーBMG社は11日(米国時間)、コンピューターのセキュリティーを脆弱にするCDの生産を一時的に中止することを約束した。これは正しい方向への第一歩だが、重大な倫理の欠落(日本語版記事)を正すにはまだまだ十分とはいえない。逆に、こうした対応は、ソニーBMG社にはわれわれが信頼し取引する価値がないことを証明しているようなものだ。 この件についてはすでに多くの記事が書かれてきた。しかし、このような行
●「rootkit」入り音楽CDの存在が明るみに 米国の著名なプログラマーであり、ライターであるMark Russinovich氏(Microsoft Press刊の「Inside Windows 2000」などの執筆で知られる)が執筆した、10月31日付のBlogからすべては始まった。氏のBlogによると、Sony BMGのCopy Protected CDが、専用プレーヤーといっしょに「rootkit」と呼ばれる、ある種のソフトウェアをインストールすることが分かったという。 Sony BMGのCDがインストールするrootkitは、システムの一部をのっとり、特定のファイルやレジストリをシステムから隠してしまう。その隠し方は実に念入りで、アンチウイルスソフトのようなセキュリティソフトの目さえかいくぐってしまうほどであった(一部には、アンチウイルスソフトウェアが検出しないよう、大手セキュリ
ソニーBMGが、問題のコピー防止機能付きCDの製造を中止することになった。 同社は米国時間11日にこの決定を明らかにした。この技術は、CDのコピー回数に制限をかけ、コンピュータユーザーが勝手にコピーできるMP3ファイルをつくれないようにするためのものだが、この技術を悪用したウイルス作者がPCに悪質なコードをひそかに埋め込み、見えなくするおそれがあるとして、10日ほど前から議論を呼んでいた。また、先週には、この技術を悪用してリモートからPCを乗っ取るトロイの木馬が早くも登場していた。 ソニーBMGは11日に、「XCPコンテンツ保護ソフトウェアを搭載するコンピュータに影響を与えるコンピュータウイルスが出回ってことは認識している」とする声明を発表した。「われわれは、自社と所属アーチストの知的財産権を保護する重要なツールとしてコンテンツ保護技術を支持する。ただし、今回は予防措置として、XCP技術を
文化庁は11日、第9回・文化審議会著作権分科会法制問題小委員会を開催。その中で、検討課題であったiPodなどのHDD内蔵型オーディオ機器などを、私的録音補償金制度の対象とするか否かの問題について、結論を先送りし、課金を見送ることを明らかにした。 著作権分科会では、HDDオーディオプレーヤーなどの追加指定に関して、実態を踏まえて検討を行なっていたが、「仮に補償金制度導入時にHDDプレーヤーなどが存在していれば、制度の対象になったであろう」という意見がある一方、静止画など、音楽以外のデータを保存できる「汎用機器」であるため、対象とすべきでないという指摘があったという。 しかし、大まかな方向性としては「これらの機器は音楽の録音・再生を最大限のセールスポイントとして販売・購入されている」とし、「音楽の録音に用いられるもの」として制度の対象とすることは「不可能ではない」としている。 そのうえで
先週、私はRootkitRevealer(RKR)の最新版をテストしていた。システムの1つをスキャンしてみて驚いた。Rootkitが入り込んでいる形跡があったからだ。Rootkit(ルートキット)とは、ファイル、レジストリ・キー、そのほかのシステム・オブジェクトを、診断ソフトやセキュリティ・ソフトウェアから隠ぺいする技術のことだ。これは通常、マルウェア(不正なソフトウェア)が自らの存在を隠そうとして使用する技術である(Rootkitについては、Windows IT Pro Magazine 6月号掲載の記事“Unearthing Root Kits”に詳しく書いた(訳注:該当記事は契約購読者のみ閲覧可能。Rootkitに関する日本語の記事としては関連記事も参照)。RKRの結果ウィンドウによると、隠しディレクトリが1つ、隠しデバイス・ドライバがいくつか、そして隠しアプリケーションが存在してい
「家名」を存続させるという概念は、世の東西を問わず、多くの国にあるようである。子孫一族を末長く反映させるということは、遺伝子情報の存続につながるわけだから、家名を守るというのは、ある意味本能的な作業であるのかも知れない。 東京に長く暮らしていろいろな人と付きあいが出てくると、知っている人が突然田舎で家業を継ぐと言って会社の重職を辞めてしまい、驚くことがある。人生にとって何が重要なのかは人それぞれであり、何を以て幸せとするのかも、またそれぞれの価値観である。 遺伝子的に子孫を残すだけでOKならば話は簡単なのだが、出生率が年々低下しているということは、それもなかなか難しくなってきているということだろう。さらに家名を継ぐとなると、跡取りは男でなければならないとか、いろいろ難しい。 家が長く続けば、墓に刻まれた自分の名前も記録として残っていくだろう。だが、何をした人物であるかを人の記憶に残すのは、
今年7月に、ネットワーク認証型のコピーコントロールCD“レーベルゲートCD2”で発売していたアルバム105タイトルを通常CDとして再出荷した、株式会社ソニー・ミュージックエンタテインメント。先日10月26日より、また新たな作品を通常CDとして再出荷し始めています。 前回同様、今回も価格・作品内容に変更はありませんが、全タイトルとも作品の品番が変更されています(各品番はリンク先で確認を)。前回は対象外であったシングルのほか、アニメやゲームなども今回はラインナップに入っており、全190タイトルがレーベルゲートCD2から通常CDへと切り替わって出荷されています。一部店頭にはまだ在庫が残っている場合もありますので、購入を考えている方は品番やマークを確認のうえ、ご購入ください。 ≪ラインナップ≫ ・『10,000 Promises./Fruit』 ・『10,000 Promises./One Tru
Passion Rules the Game 公開日時: 2005/10/29 14:07 著者: kenn 今さらだけど、2002年に行われたレッシグのラスト・ギグを見た。 ittousai : レッシグ講演 - 日本語字幕付きFlash版 (歌詞はこちら) 驚くべきライブだ。 レッシグは、ロックしていた。 こんな熱狂に引き寄せられていたら、30分なんて、あっという間だ。 その面影は、想像するほかないけれど、きっとゲバラか龍馬のようであったに違いない。 これを見終わる頃には、君たちの胸につっかえていた固いしこりが、ポロリと取れているはずだ。 今年はじめに起きたジャストシステム事件のとき、「ざけんじゃねぇ!」と雄叫びを上げていたぼくだけど、正直いって心もとなかった。 まさにレッシグの言うように、3秒ルールが支配するポピュリズムの中では、知性に勝利はめぐってこないことを、知りつつ
デジタルがもたらした功績のうち、もっとも大きな要素のひとつが、同じものを複数持てることが保証されている点だった。つまり、コピーしても劣化しないこと。それがデジタルの素晴らしさだ。 ●CD-ROMが広大な空間だった時代 昔、まだ、CD-ROMタイトルが、マルチメディアソフトなどと呼ばれていたころのことだ。本当に欲しいと思ったタイトルがひとつあった。平凡社の「世界大百科事典」をCD-ROM化したもので、当時、実に、10万円を超える価格が設定されていた。仕事の役に立つものなので、10万円を支払うことについては特に躊躇することはなかった。 CD-ROM 1枚に対してついた10万円という価格は、それをモノとして考えたときには実に高価に感じる。でも、問題はコンテンツの内容だ。しかも、書籍としての百科事典はさらに高価だったし、それを並べて収納するスペースもない。 ぼくは、そのタイトルの購入検討にあたって
例の少女マンガ家による「スラムダンク」の構図盗用問題について、「竹熊の意見が聞きたい」という声があちこちから寄せられるようになりました。著作権問題についてはかねてから関心のあるところであり、この際「報道から知りうる範囲」を材料にして、自分の意見を述べてみたいと思います。 http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0510/18/news099.html http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20051019k0000m040140000c.html http://www.kodansha.co.jp/info.html(←講談社お詫び文/現在削除) http://www.kodansha.co.jp/betsufure/(←編集部&著者お詫び文) http://cabin.jp/k55yuki/(←ネット上で設
あなたは訴えられるかもしれない……ネットに散らばる“お宝素材”、勝手に使うと「法律違反」? / デジタルARENAに掲載された日経パソコン誌コラムだが、ネット上での著作権について注意を促す内容となっている。また、この記事についてのはてなブックマークでも、この記事を正しいものとして受け入れている人が多く見られる。 しかし、この記事には間違いが多い。あまりにも著作権を拡大解釈し、使っていいものまで使わなくさせてしまいかねない。そこで、自分なりに改めてまとめてみたい。 ■1 本の表紙画像、勝手に載せても大丈夫?――○ 確かに本の表紙には、表紙の装丁をデザインしたデザイナーや、そこで使われた写真の撮影者の著作権が存在している。しかし、本の紹介として表紙画像を出版物上で使うことは、これまで出版業界の慣例として認められてきた。これはネット上でも受け継がれているようだ。 もちろん、本の表紙画像のデザイン
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