昔あるところに二人のコックがいました。一人はとてもレシピに詳しく、もう一人はあまりレシピを知りませんでした。レシピを知らないコックはその時ある食材を使ってなんとか料理していましたが、それを見ていたレシピに詳しいコックは、「そんな料理はないぞ。食材が揃ってないのにおいしい料理なんて作れる訳がない」と言ってレシピを知らないコックをバカにしていました。 そんなある日、一人の旅人が町外れにある二人のお店に閉店間際にやって来ました。旅人はとてもお腹を空かせており、今すぐ何か出してくれないかと頼んできました。レシピに詳しいコックは「閉店前で十分な食材が無いから料理は作れない」と言って旅人のお願いを聞こうとはしませんでした。レシピを知らないコックは「残り物しかないからそんなにまともな物は出せないかもしれないけれど少しだけ待ってください」と言って余った食材で作った料理を旅人に出しました。それは名前