リニア着工までこぎ着けなければ「区切り」ではない 川勝氏は辞任の理由として「リニア問題でひと区切りついた」ことを挙げており、県の新規採用職員に対する訓示の中での「職業差別」と指摘される発言については理由にならないとしている。 しかしながら、リニア問題は開業延期が決定しただけだ。川勝氏が本当にリニア推進論者なら、水問題の解決、環境を守りつつ、リニア中央新幹線の静岡工区を着工まで導く妥協点を見つけることが「区切り」ではないだろうか? 今回の辞任を受けて、期成同盟会会長を務める愛知県の大村秀章知事は、川勝氏に対してこう話した。 「2027年開業を断念させたことが自分の成果だと受け取られるような発言。極めて遺憾で極めて残念。我々をたばかった(だました)のか。だいぶ抑えて言っているが、もっと腹が立っている」 川勝氏のこれまでの言動を考えれば、恨み言の一つも言いたくなるのだろう。
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