山中湖村教育委員会と国立科学博物館などの共同調査チームは10日、山中湖でマリモを採取し、遺伝子を調べた結果、阿寒湖(北海道)のマリモと一致したと発表した。 これまで山中湖で確認されていたマリモとは別種という。国内には2種類のマリモが生息し、山中湖は球状のマリモが見つかった南限とされているが、今回の発見により、球状のマリモが2種類共存していた南限と考えられるようになったという。 山中湖のマリモは1956年に発見されたが、絶滅に近い状態とされてきた。東京都在住の男性が56~58年に山中湖で採取し、育てていたマリモを同館が2012年に調べたところ、富山県立山町で見つかった「タテヤママリモ」と遺伝子が一致した。 採取した新たなマリモは昨年12月、湖底2地点を潜水調査した際、岩に付着していた。阿寒湖のマリモは「タテヤママリモ」とは別種という。マリモの共存は琵琶湖(滋賀県)でも確認されているが、球状の