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ブックマーク / www.technologyreview.jp (16)

  • MIT Tech Review: 進行性乳がんを99%検出、グーグルのAIツールが「病理医超え」

    グーグルの深層学習ツールは、99%の精度で転移性がんを検知できる。人間の病理医の大きく上回る診断精度だ。 グーグルの研究チームは、検出が難しいことで知られる転移した(広がった)腫瘍の特徴を、「リンパ節アシスタント(Lymph Node Assistant :LYNA)」と名付けた深層学習アルゴリズムが検知できるように訓練した。世界中で毎年50万人もの人々が乳がんで死亡しており、死亡原因の90%はがんの転移によるものだ。 精度99%は、人間の病理医を上回る。さらにLYNAは、個々のスライド上で小さな転移を見つける際も病理医の能力を上回っていた。人間の病理医は時間的制約の下では微少ながん転移の62%を見逃すことがあるという研究結果が明らかになっている。 LYNAは人間に取って代わるものではなく、人間のスキルを補完するものになりそうだ。転移性腫瘍をより簡単かつ迅速に診断できるようになるだろう。あ

    MIT Tech Review: 進行性乳がんを99%検出、グーグルのAIツールが「病理医超え」
  • PFNが家庭用ロボ向けソフト開発、「全自動お片づけ」をデモ

    ニューズラインエマージング・テクノロジーの最新情報をお届け。 PFN A fully automated robotic system to tidy up the room has been released お掃除ロボットはいまや家電の定番商品となった。だが、お掃除ロボットはあくまでも掃除機の代わりでしかない。どんなに部屋の間取りを正確に覚えることができても、人間が散らかしたさまざまな物体を片付けてくれたりはしないのだ。 日人工知能AI)ベンチャーであるプリファード・ネットワークス(Preferred Networks)はこのほど、「全自動お片付けロボットシステム」を発表した。トヨタ自動車の生活支援ロボットと同社が開発した深層学習テクノロジーを使ったこのシステムは、部屋の中に乱雑に置かれた洋服やおもちゃ、文房具など、家庭内にあるさまざまな物体を認識して掴み、所定の場所に収納できる

    PFNが家庭用ロボ向けソフト開発、「全自動お片づけ」をデモ
  • 「女子大卒は減点」アマゾンのAI採用、男性優遇判明で廃止に

    人工知能AI)アルゴリズムの訓練に使われたデータが、男性の就職希望者を優遇する傾向を生んだ。 ロイター通信の報道によると、2014年、アマゾンは就職希望者に対して1つ星から5つ星でランク付けをする自動システムの開発に着手した。しかし、このシステムが技術職において男性志願者を優遇していることが分かり、2017年に廃止した。 このAIツールは、アマゾンがそれまで10年間に渡って受け取ってきた履歴書のデータを元に訓練された。テクノロジー産業は男性優位分野であるため、履歴書の大部分は男性から送られてきたものだった。 システムは意図せずして、男性志願者を女性志願者よりも優先して選ぶように訓練されていた。報道によれば、「女性の」という言葉や、特定の女子大学の名前を含む履歴書を減点するようになっていた。アマゾンは、システムがこれらの条件を中立なものとして判断するように変更を加えたものの、プログラムが他

    「女子大卒は減点」アマゾンのAI採用、男性優遇判明で廃止に
  • MIT Tech Review: グーグル・アシスタントに新機能、AI仲介で「イタ電」阻止

    グーグルは10月9日、新型スマートフォン「ピクセル3(Pixel 3)」 の発売イベントで、驚くほど人間そっくりな音声システム「デュープレックス(Duplex)」に新機能を追加したと発表した。 病院やレストランなどの予約に加え、新しいデュープレックスでは電話のスクリーニング(ふるい分け)ができるようになる。着信時にボタンをタップしてグーグル・アシスタントを呼び出すと、デュープレックスに相手に名前と用件を尋ねる。デュープレックスと相手との会話はリアルタイムにスマホの画面にテキスト表示され、ユーザーはすぐに迷惑電話かどうかを目視で確認できる。迷惑電話でなければ電話を受けたり、「後で掛け直します」といったメッセージを送れる。この機能は、10月9日から米国内のピクセル3で利用できるようになり、来月からは他のピクセル端末でも提供される予定だ。 イベントのデモでは、グーグル・アシスタントは自身がユーザ

    MIT Tech Review: グーグル・アシスタントに新機能、AI仲介で「イタ電」阻止
  • 「食のトレーサビリティ」にブロックチェーン活用、ウォルマート

    ブロックチェーン・テクノロジーがブレイクする瞬間かもしれない。小売大手ウォルマートが、新鮮な農産物の大規模流通網にブロックチェーンを使い始めた。 ウォルマートは、品が農場から店舗の陳列棚に届くまでを分散型台帳で管理できることを実証する、2年間のパイロット・プロジェクトを完了しようとしている。プロジェクトは非常に順調に進んできたようだ。ウォルマートは、レタスなどの葉物野菜が農場からお皿の上に乗るまでに関わる全員——野菜卸売業者や農業生産者、物流会社など——に対し、2019年9月までにこの新たなブロックチェーン・ネットワークへの参加を指示している。 懐疑論者は依然として許可型ブロックチェーン(この場合はIBMが設計したシステム)の使用が、従来型のオンライン・データベースと比べて、一体全体どれほど良いのか疑問に思うことだろう。たとえば、誰かが特定の品に関して不正または間違ったデータを入力した

    「食のトレーサビリティ」にブロックチェーン活用、ウォルマート
  • オキュラス年次会議を「VR取材」 使って分かった残念な現実

    実質現実(VR)ベンダーが有望性を喧伝し続けているにもかかわらず、VRテクノロジーはいまだに有意義な形で実用化されてはいない。MITテクノロジーレビューの上級編集者が、VRヘッドセットを用いて、オキュラス(Oculus)の開発者向け会議に自宅からバーチャルに参加し、使い勝手を試した。 by Rachel Metz2018.09.28 4 11 2 0 オキュラス(Oculus)主催の実質現実(VR)開発者向け年次会議が9月27日に、カリフォルニア州サンノゼのコンベンションセンターで開幕した。私は最前列に座っていた。 いや、実際に私が座っていたのは、カンファレンス会場から80キロメートルほど離れた自宅のソファーであった。オキュラスのローエンドのオールインワン型VRヘッドセットであるオキュラス・ゴー(Oculus Go)を装着し、オキュラス・ベニューズ(Oculus Venues)アプリを利用

    オキュラス年次会議を「VR取材」 使って分かった残念な現実
  • レタスの葉を1枚ずつ剥ぐ「ていねいな仕事」のロボットが登場

    レタスの葉を剥ぐロボットの登場は、ロボットがいかに器用になっているのかを示している。 レタスは店舗に届ける前に、人間の労働者が外葉を除去する必要がある。他の多くの作物では不要で余分な作業だ。 ケンブリッジ大学の研究者らは、レタスの外葉をうまく剥ぎ取り、すぐにべられるように準備してくれるロボットを開発した。ロボットは人工知能AI)ビジョンを用いて、まずは茎の位置を特定し、その後、茎の方向を認識する。茎を検知できない場合は、レタスを転がして見つける。その後、ロボットのアームに取り付けられた吸引システムにより、外葉を吸い取る(上は実際に作業をしている映像)。 実用性についてはまだ微妙なところだ。研究室内で外葉を剥ぎ取るのに、現時点ではまだ27秒もかかっているからだ。半分の時間でも、うまくいったと言えるくらいである。人間ならたったの4秒だ。つまり、農場で使うには時期尚早だ。より厳しい環境での作

    レタスの葉を1枚ずつ剥ぐ「ていねいな仕事」のロボットが登場
  • 健康状態を「壁越し」でも追跡できる新装置、MIT教授が開発

    マサチューセッツ工科大学(MIT)のカタビ教授は、計測用装置を身に着けることなく、電波の反射を使って個人の生理信号を収集する装置を開発している。被験者の負担を大きく軽減できるヘルスケア用品としての商品化を目指し、スタートアップ企業も立ち上げている。 by Rachel Metz2018.09.25 163 43 3 0 Wi-Fiルーターのようなボックスが自宅に置いてあって、家の中を動き回っている間に、呼吸や心拍、睡眠、歩行といったあらゆる生理信号を追跡しているとしたらどうだろう。 マサチューセッツ工科大学(MIT)で電気工学・コンピューター科学を研究するディナ・カタビ教授の研究室は、まさにこうしたボックスを作成した。現在、身体の臨床データを得ようとすると、高価で、かさ張って、着心地の悪い装置を身につけなければならない。このボックスがそういった一連の装置に取って代わる日はそう遠くない、とカ

    健康状態を「壁越し」でも追跡できる新装置、MIT教授が開発
  • 「嘘つき」はわずか16%、心理学実験でわかった人間の意外な行動

    人はなぜ、いつ嘘をつくのか? それは直感的なものなのか、生まれつきなのか? クラウドソーシングを利用した心理学の実験で、人間の質をつく多くの知見が得られた。 by Emerging Technology from the arXiv2018.05.23 101 42 5 1 嘘をつかれたときに感じるショックや裏切られたと感じる感覚は、誰にだってなじみがある。同時に、自分の利益のために嘘をつく誘惑にもなじみがある。多くの人は嘘をつく誘惑に負けてしまうはずだ。 その事実は興味深い問題を提起する。自分の利益のために嘘をつく機会を与えられたとき、どんな人がその機会を利用するという問題だ。得られる利益の大きさに関係なく、どれだけの割合の人が必ず真実を話すのか? また、どれだけの割合の人が自分の利益を最大限にするために必ず嘘をつくのか? 心理学者は嘘をつくことが直感的なものかどうかを見分けたいとも考

    「嘘つき」はわずか16%、心理学実験でわかった人間の意外な行動
  • グーグル、選挙候補者にDDoS保護ツールを無償提供へ

    グーグルの試験的インキュベーターが、政治活動に対し無料のサイバーセキュリティ保護を提供する予定だ。 希望者はプロジェクト・シールド(Project Shield)に申し込む。プロジェクト・シールドは、グーグルの親会社アルファベット(Alphabet)傘下のインキュベーターであるジグソー(Jigsaw)が開発したプログラムだ。 プロジェクト・シールドは、偽のトラフィックでWebサイトに過剰な負荷をかける分散型サービス拒否攻撃(DDoS)からWebサイトを保護する。トラフィックに悪意があるか無いかを迅速に精査し、疑わしいトラフィックをすべて拒絶する仕組みだ。すでに2年以上、ジグソーはこのサービスを、ジャーナリストや小規模な出版社、人権団体に提供している。現在、 約700のWebサイトの保護にサービスが利用されている。 プロジェクト・シールドにより、選挙に対する干渉が軽減され、すべての候補者情報

    グーグル、選挙候補者にDDoS保護ツールを無償提供へ
  • メッセージを振動に変換、フェイスブックが「皮膚で読む」試作機

    フェイスブックの研究者チームが、単語を振動に変えて腕に伝える機器を開発した。100分のトレーニングで100の単語を認識できる。 by Rachel Metz2018.04.18 93 23 2 1 スマホに届いたメッセージを、腕に伝わる振動だけで「読み」たいと考えたことがあるだろうか? フェイスブックの研究者チームが、まさにそれを実現するデバイスを開発している。言葉を現実世界の「Poke」(ポーク=指ちょん)にしてくれるのだ。 フェイスブックの研究者たちは、ギブスのような形状をしたウェアラブル機器を試作した。中にはアクチュエーターがあり、それが動くと特定の音に対応したパターンの振動が腕に伝わる。研究者は被験者たちに4つの異なる音素(単語を構成する機能を持つ音の最小単位)を区別させることに成功した。わずか3分でだ。このプロジェクト技術面を先導するアリ・イスラー博士によれば、100分の訓練を

    メッセージを振動に変換、フェイスブックが「皮膚で読む」試作機
  • リチウムイオン電池の性能を2桁向上、BMWが採用決めた新素材

    多くの企業がリチウムイオン電池のエネルギー密度を高める研究に取り組む中、米国のあるスタートアップ企業が性能を2桁向上させる電池材料の開発に成功した。BMWと提携して自動車への採用を目指すほか、来年にも同社の電池材料を搭載した家電製品が発売される見込みだ。 by James Temple2018.04.18 131 62 4 1 カリフォルニア州アラメダのあるスタートアップ企業は、この7年間、新たなアノード材料の開発をひっそりと進めてきた。この材料により、リチウムイオン電池の性能が大幅に向上すると期待されている。 シラ・ナノテクノロジーズ(Sila Nanotechnologies)はこの3月、表舞台に姿を現した。BMWと提携し、シリコンをベースとするアノード材料を、少なくとも数種類のBMWの電気自動車に2023年までに採用することを目指す。BMWの広報担当がウォール・ストリート・ジャーナル

    リチウムイオン電池の性能を2桁向上、BMWが採用決めた新素材
  • プログラミング中に添削→バグ指摘、AIがゲーム開発コスト削減

    ゲーム開発会社のユービーアイソフト(Ubisoft)は、コーダーがバグを含むソフトウェアを開発しようとしたら警告を出すように、人工知能AI)を訓練している。 英国版ワイアード(Wired)によると、ユービーアイソフトは、「コミット・アシスタント(Commit Assistant)」と呼ばれるAIを、最近10年間分の同社のコードとそれに関連するバグ修正のデータベースを用いて訓練しているという。 実行中の仕組みはこうだ。バグ修正で以前に編集されたスクリプトと似たようなコードを開発者が記述すると、AIがそれを感知する。そしてフラグを立てて、プログラマーにミスの可能性を警告する。 バグの発見と修正には時間と労力がかかる。ユービーアイソフトによると、そのコストはゲーム開発予算の70%にも及ぶという。AIによりバグの発見と修正のコストを大幅に削減できる可能性がある。 しかし、コーダーたちが、バグのチ

    プログラミング中に添削→バグ指摘、AIがゲーム開発コスト削減
  • 過去最大規模130万人の ゲノムワイド関連解析で 不眠症の原因を発見

    A search for insomnia genes involving 1.3 million people is the largest genetic study ever 過去最大規模130万人の ゲノムワイド関連解析で 不眠症の原因を発見 130万人を超える人々のDNAを分析して不眠症の原因となる遺伝子を探す研究が実施された。分析にはUKバイオバンクと消費者向けDNA検査会社のデータを用いており、課題は残るものの今後、こうした大規模な遺伝子研究が増加しそうだ。 by Antonio Regalado2018.02.07 24 40 2 0 133万1010人のDNAから不眠症の遺伝的な原因を探し出す、過去最大規模の遺伝子研究が実施されている。研究の結果、睡眠障害に関連する956種類の遺伝子が見つかり、不眠症の原因の解明と新しい治療法の開発が進みそうだ。 今回の研究は、100万人

    過去最大規模130万人の ゲノムワイド関連解析で 不眠症の原因を発見
  • ウォルマートの棚管理ロボ導入で店員・客が見せた意外な反応

    米国最大の小売店ウォルマートは最先端のテクノロジーを導入し、自動化を推進中だ。ウォルマートが導入した棚管理ロボットはどのようにして受け入れられたのか? 開発元のボサノバに話を聞いた。 by Erin Winick2018.02.06 104 62 9 0 最先端テクノロジーの導入で、ウォルマートが話題の的となっている。この新たな変化の立役者が、ボサノバ(Bossa Nova)のような企業だ。サンフランシスコを拠点とするロボット工学企業が生み出したロボットは、今や全米50カ所のウォルマート店舗で店内を右往左往している。 ボサノバ製のロボットは、商品が在庫切れになっているのを確認し、価格の間違いを見つけ、ラベルの間違いや貼りもれを見つけ出すといった作業ができる。ボサノバのマーティン・ヒッチ最高業務責任者(CBO)に、ロボットに使われているテクノロジーや、消費者および店の従業員たちの反応について

    ウォルマートの棚管理ロボ導入で店員・客が見せた意外な反応
  • FDA、けいれん発作を家族に知らせるスマートウォッチを承認

    スタートアップ企業のエンパティカ(Empatica) は、スマートウォッチ「エンブレイス(Embrace)」が米国品医薬品局(FDA)に医療機器として承認されたと発表した。ウェアラブル機器がFDAに承認されるのは珍しい。 249ドルで販売されるエンブレイスは、スマートウォッチの着用者がけいれん発作を起こしていることを検知すると、スマホアプリを介して家族に知らせる。FDAの承認プロセスの一環として実施された135例の治験では、複数のてんかん患者が起こした40回の発作をエンブレイスのアルゴリズムはすべて検知できた。 てんかん患者は米国だけで340万人、全世界では約5000万人にも上る。発作がいつ起こったかを把握できれば医師は患者の状態を観察でき、治療にも役立つ。 FDAの承認によってエンパティカは、エンブレイスについて医療費として請求できるようになり、てんかん患者は保険でエンブレイスを購入で

    FDA、けいれん発作を家族に知らせるスマートウォッチを承認
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