他人に「なりきる」体験は、自己理解にとって有用なようです。 オランダのアムステルダム大学の研究者たちによって『Journal of Behavior Therapy and Experimental Psychiatry』に掲載された論文によれば、ロールプレイを繰り返し行い続けるよりも、立場逆転を含めた「なりきりプレイ」のほうが、正しい自己理解に役立つとのこと。 設定された「お題」に沿って、主人公となって状況を進めていくロールプレイは「クトゥルフ神話」などを題材にしたテーブルトークなどでよく知られています。 今回の研究で設定ではモンスターも神話も出てこない現実世界に即した内容ですが、他人との立場逆転(性別逆転も含む)というヒネリが加えられています。 どうして他人になりきることが、正確な自己理解に役立つのでしょうか?