6月15日、「ユーロ圏残留は死刑宣告だ。投票するな」──。国の運命を左右する再選挙を控え、ギリシャの首都アテネの壁には、そんな過激な落書きがあふれている。写真は6日、アテネで撮影(2012年 ロイター/John Kolesidis) [アテネ 15日 ロイター] 「首相はIMFの操り人形だ。ユーロ圏残留は死刑宣告だ。投票するな」───。国の運命を左右する再選挙を17日に控え、ギリシャの首都アテネの壁には、そんな過激な落書きがあふれている。 【ビデオ】再選挙直前のギリシャ、農村部の生活もどん底(字幕・15日) アテネ大学のセオドシス・ペレグリニス教授は「絶望感が背景にある。未来に希望を持てなければ、何もかも壊したくなる」と語った。 5月の選挙では、1974年の軍事政権崩壊後、実質的な二大政党制を担ってきた全ギリシャ社会主義運動党(PASOK)と新民主主義党(ND)に国民の鉄槌が下された