暑い夏、廃校で「劇的」な肝試しはいかが-。閉校した豊島区の旧朝日中学校(同区西巣鴨四)で九、十日、肝試しイベント「おばけ教室」が開かれる。旧校舎をけいこ場として使っている演劇集団が企画制作を担当。見慣れたはずの教室や廊下が、プロの演出で背筋も凍る不気味な空間に生まれ変わる。 旧朝日中は二〇〇一年に閉校し、現在は区内の芸術文化の拠点「にしすがも創造舎」として活用されている。おばけ教室は創造舎で行われる「としまアート夏まつり」の一環で昨年初めて開催。好評だったため、今年は夜間のほか、昼の部も開くことになった。 演出は、旧校舎をけいこ場にしている現代演劇集団「外の刺激+フランケンズ」が手掛ける。劇団メンバーが怖さを演出する仕掛け役を務め、参加者は人けのない校内や、迷路のような暗い教室をめぐる。役者の演技から「霊気」を感じるような工夫も随所に凝らされているという。