DeNAは21日、球団本拠地の球場運営会社「横浜スタジアム」(横浜市)への株式公開買い付け(TOB)が成立した、と発表した。28日付で連結子会社とし、球団との一体運営で野球事業の黒字化をめざす。「球場で稼ぐ」動きは、他球団にも広がっている。 「ただ野球をやるスタジアムから、楽しくてまた雰囲気を味わいたいと思うボールパーク(野球公園)になることが大切だ」 DeNAの池田純・球団社長は21日の会見で、運営会社買収への意気込みをそう語った。まずは飲食の拡充や場内広告の強化に乗り出すという。 20日までの買い付け期間で、13社の主要株主と、個人株主の8割近くが売却に応じた。買収金額は約74億円で、DeNAが球団を通じて横浜スタジアム株の約76%を握ることになる。 昨年のホームゲームの観客動員数は181万人で、DeNAの参入直前の2011年から1・6倍超に増えた。それでも野球事業は16年3月期で数億