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先日の表象文化論学会大会でのAIとジェンダー表象のパネルにいくらか関連した雑記。ビデオゲームについてふだん考えていることとかかわりのある話なので、思うところを書いておく。 参照したものは以下(学会自体には行ってません)。 表象文化論学会第9回大会パネル発表レジュメ:電子の時代のピュグマリオン:ポストヒューマン技術のジェンダー化をめぐる文化的想像力 | Kyoko Ozawa - Academia.edu 西條 玲奈「人工知能にジェンダーは必要か:ソーシャルロボットとしてのAIと被行為者性の観点から」表象文化論学会第9回大会 2014年7月6日 表象文化論学会パネル「知/性、そこは最新のフロンティア——人工知能とジェンダーの表象」に関するツイート - Togetterまとめ 表象文化論学会パネル「知/性、そこは最新のフロンティア——人工知能とジェンダーの表象」後日談 - Togetterまと
哲学の初学者にありがちな間違いのひとつをこの間思いついたので記しておく。哲学の場合、初学者ほど他の哲学者が素朴に見えるという現象がある気がしている。 例えば、プロの哲学者が何らかの原理Xみたいな前提を使うとしよう。 しかし初学者にはなんでこのXを認めないといけないのかがよくわからないので、Xを認めることが素朴に見える。非合理的な信仰やドグマのようなものにすら見えるかもしれない。 もちろん筋から言えば、Xを前提する側がXを使う理由を説明した方がいいかもしれない。しかしひとつの論文のなかで、すべての前提を説明することなどできないので、ごく標準的常識的な事柄であれば、特に議論なく前提するだろう。 もちろん本当にドグマであるケースもあるだろうが、ここで考えているのは、Xを擁護する議論が別のところでなされていたり、合理的な理由があっても、初学者はそういう事情を知らないので素朴に見えるというケースだ。
200ページ弱のうちの3分の1くらいは画像と名作ゲームの紹介なので、実質的な分量は少ない。文字たくさんの文章がつらい向きには読みやすい本かもしれない。 想定読者層のひとつとしてゲーム研究者を挙げているが、先行研究をちゃんと紹介したりそれとの接続を試みたりというかんじではないので、研究書とは言いづらい。 おおまかな内容は以下の書評によくまとめられている。 渡辺 修司、中村 彰憲 『なぜ人はゲームにハマるのか 開発現場から得た「ゲーム性」の本質』(SBクリエイティブ、2014) | FF2400.jp@blog版 面白かったのは10章。難易度バランスのとりかたのバリエーションを「効率予測」という概念をキーにして説明しているところ。「効率予測」は「高リスク短時間と低リスク長時間のあいだの最適解を、プレイヤー自身のスキルレベルに応じて判断する」ことであるとされる。11章では、この「効率予測」を「喚
Matthew Kieran, "The vice of snobbery: Aesthetic knowledge, justification and virtue in art appreciation" Philosophical Quarterly 60 (239):243-263 (2010) http://philpapers.org/rec/KIETVO http://www.matthewkieran.com/storage/writing-work/SnobberyKieran.pdf 昆虫亀さんおすすめの一本。おもしろかった。 スノッブな判断は美的判断とその内的正当化を破壊する。しかもスノッブの厄介な点は適切な美的判断とスノッブなそれを区別するのがとても難しいことにある。自分がスノッブでないと知るのも難しいし、そもそもアート界隈なんてスノッブばかりだ。そこで美的評価の
Sight and Sensibility: Evaluating Pictures これは読まねばならない気がしたのでがんばって全部読んだ。ひどくおもしろかった。 分析美学における描写[depiction]の哲学は、主として図像がなぜ対象を表象できるのかという問いを扱うが、これは応用的な話題を扱う本で、図像に対する価値評価が主題になっている。相互作用説「図像の美的評価は、図像の認知的評価や道徳的評価に対し、含意したり含意されたりする関係にある」が擁護される。図像の潜在能力を論じた本でもあり、雰囲気や感情の表出、認知、道徳など、普通は見えないし描けないものを図像がどうやって表現し、それらが図像の美的評価といかにして絡み合うかを論じている。 恐しく射程の広い本で、分析美学プロパーな細かい議論もたくさんあるが、美術批評や表象文化論の領域に積極的に乗り込んでいく。序文では、フレドリック・ジェイム
最近ちょっと読んだジョン・カルヴィッキの『Images』(2014)の紹介も含めて、映像のリアリズム(写実性)についての話をいくつか。 佐々木友輔さんによる以下の記事を面白く読んだ。 フェイクドキュメンタリーとして『ホビット』を観る 「竜に奪われた王国」予習編-映画監督佐々木友輔特別寄稿第3弾:Book News|ブックニュース とりわけ、以下の主張はまったくその通りだと思う。 すなわち、映画における物語世界への深い没入は、あるメディア経験が慣習化・透明化することによってこそ可能になるのであり、技術の発展によって登場する新たなメディアがもたらす映像の質感は、物語世界への没入よりもむしろ、そのメディア自体の特殊性や偏向性への関心を強く引き起こすのだ、と。「まるでテレビ映像のよう」だという言葉が象徴するように、『ホビット』をめぐる言説が--自覚的なひとであれ無自覚的なひとであれ--メディア論的
Philosophical Perspectives on Depiction (Mind Association Occasional) 描写depictionの哲学についてのアンソロジー。とりあえずイントロダクションだけ。 1. 描写のプロジェクト 1.1 アプローチの用語法 1.2 さらなる制限ー適切さの基準standard of correctness 1.3 適切さの基準の認識的含意 1.4 適切さの基準の美的含意 2. 図像の経験 2.1 内に見ることseeing-inの本質 2.2 内に見ることの射程 2.3 屈折inflectionとミメーシスのパズル 3. 図像知覚ー哲学的含意 3.1 図像知覚のメカニズム 3.2 図像知覚の内容 3.3 図像知覚の機能 結論 描写depictionの問題は、図像一般に関わる問題であり、描写の哲学を美学の下位分野にするのは、言語哲学を文学
The contemporary art world likes to think it has a common touch. While classical music is for the elite and the literary novel a minority taste, the art of today speaks the demotic and gets its message heard, from Jeff Koons to Grayson Perry, from Damien Hirst to Bjarne Melgaard. Bjarne who? I mean the Norwegian-born, New York-based artist who has just blundered, or been led by a blundering fan, i
2013年12月28日09:00 カテゴリ 2013年、音楽書まとめ —音楽美学、音楽の哲学入門書ガイド— 本当は今年、このブログで1ヶ月に1回くらいのペースで、新刊書を紹介していきたかったんですが、紹介するほど自分の関心のある分野の本が多くなく(笑)、来年は、4半期に1回くらいのペースで紹介していこうかなあ、と思ってます。どうなるかは分かりませんが。 で、このエントリーなんですが、全部2013年に出版された本、というわけではなく、2013年にわたしが買った・読んだ本のリストになってます。 あと、自分のためのデータベースというか。個人的な「音楽と哲学」ていう問題との付き合いを申し上げますと。実は音楽学とか、音楽美学とかを読み始めたのは割と最近、ここ1、2年くらいでして。音楽学という言葉を知ったのも去年ですし、音楽美学と音楽の哲学との違いとか、そういうのを知ったのは今年なんで。ですので、あん
りお @urya_rio 中日のトリエンナーレ記者対談にはなんとなく釈然としない。けど、そんなものかなと思いながら読んでる。でも、記者の言う疑問や問題点にも解決法はあると思うし、読者さん方には読んだものをそのまま飲み込むのじゃなくてじっくり考えてもらいたいし、私も考えたい 澤田尚正 @swd_s あいちトリエンナーレ2013を中日新聞記者達が2日に渡って大大々酷評を大きな記事で発表した。大炎上してもいいから俺は言いたい。この記事を書いてお前らが得るものはなんなのか。文化部の黒谷正人、宮川まどか、石屋法道、放送芸能部の長谷義隆、柳沢研二。 taroigarashi @taroigarashi 伊東豊雄さんがせんだいメディアテークのコンペに勝った後、地元の新聞でこの案を酷評する記事が掲載された。その後、伊東さんは「せんだいメディアテークの記事に対する質問状」という原稿を執筆している(『透層する
日時: 2013年9月14日(土曜日)午後1時半より 会場: 南山大学名古屋キャンパスR棟R32教室 行ってきました。 名古屋は2度目。とはいえ、1度目は、他のところへの旅行の途中で立ち寄って名古屋駅の近くで昼食食べただけ。今回も、南山大学直行して、またすぐ帰るみたいな感じで、全然名古屋観光とかしてませんがw 地下鉄名古屋大学駅が、本当に名古屋大学ど真ん中みたいなところにあるのにびっくりした*1。で、名古屋大から坂を登ったところに、南山大がある。歩いて10分かからないくらいのところで、この2つの大学がこんな近くにあるというのも知らなかった。 名古屋哲学フォーラム2013実況・感想など - Togetter [トゥギャッター] 当日の実況の様子など、kasuhoさんがとぅぎゃってくれています。 ってなわけで、以下大雑把ながらどんなんだったか要約したり、感想だったり あくまでも僕がメモったもの
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