[ニューヨーク 27日 ロイター BREAKINGVIEWS] - ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の「フェイスブック」を運営する米メタ・プラットフォームズにとって、成熟するということはそれほど悪い話ではない。 メタの広告事業が脅威にさらされ、ユーザーの伸びが鈍化しているのは確かだ。新たな中核事業にメタバース(巨大仮想空間)を据えた姿からは、成長が曲がり角を迎えた企業なのだという現実も垣間見える。だが同社の事業は、時間が経過したことによるメリット、例えば相応の収益力などもはっきりと示している。別の視点に立てば、企業価値は過小評価状態とさえ言えるかもしれない。 投資家は恐らくこうした見方をなかなか受け入れられないだろう。今のフェイスブックにかつての雑草のような急成長は見られないからだ。2019年から21年までの売上高伸び率は60%を超えていたのに、27日に発表された今年第2・四半