【経済ニュースの核心】 「EV(電気自動車)失速」が世界の自動車大手を揺さぶっている。 独は2030年としていた「完全EV化」計画を撤回。同じく30年までに「全ての新車をEVにする」としてきたのボルボ・カーも構想断念に追い込まれた。 米ゼネラル・モーターズはミシガン州の工場でのEV投資を2年間凍結。フォード・モーターは大型のEVモデル開発を取りやめる。系列部品メーカー筋によると、も26年で150万台としてきた世界EV生産台数を100万台に下方修正したという。 業界関係者らにひときわ衝撃を与えたのが独フォルクスワーゲン(VW)だ。国内の生産拠点の一部閉鎖を「検討する」というもので、実施されれば1937年の創業以来初。2029年末までの従業員に対する雇用保障契約の「破棄」すら辞さない構えだ。 VWはディーゼルエンジンでの燃費不正問題が発覚して以降、ひたすらEV化に舵を切ってきた。21年には向こ