2013年12月10日 18時00分 今年は仏典を翻訳して中国に伝えた訳経僧・鳩摩羅什(344~413)の没後1600年に当たる。東京国際仏教塾は鳩摩羅什を顕彰するため、中国新疆ウイグル自治区のクチャに高さ4メートルの銅像を建立し、今秋に除幕式を執り行った。 鳩摩羅什はキジ国(クチャ)に生まれ、インド人の父を持つ西域の僧侶。多くの言語を理解したとされ、中国(後秦)の都・長安に招かれて、現在、日本で親しまれている阿弥陀経や維摩経、妙法蓮華経、般若経など経典300巻を漢訳した。晩年、故郷に帰りたいと記した書簡も見つかっており、東京国際仏教塾の大洞龍明塾長は、没後1600年を記念してクチャに銅像を建てたいと発願した。 銅像は経巻を左手にして直立するりりしい姿で、現地で銅像除幕式と銅像完成法要を営んだ。現地はイスラム教徒がほとんどのため、参列者は法要を遠くから見学。仏式の法要は珍しく、現地の人たち