5月17 進化している日本国語大辞典 カテゴリ:研究 漢文の先生をまじえて話していた時、 「中国の人は肩が凝る、とはいわない」 という話題になった。 日本の古典文学でもあまり見かけませんね、と私が受け、 たしか子母沢寛の「勝海舟」に、海舟が肩こりをほぐすために 小柄で肩の血を取り出すことが書いてあったこともはなした。 では、「肩こり」とは、近代の病かね、と言い出す人もいたが、 そこで、さっそくむかいの人が取りだしたのが、精選版日本国語大辞典の入っている電子辞書。 そこには、次のようにあった (以下、関連箇所のみ)。 ◆精選版(電子辞書収録版) こ・る【凝る】 (5)血行がとどこおり、筋肉が張ってかたくなる。 *改正増補和英語林集成〔1886〕「ケンペキ カタガkoru (コル)」*われから(1896)〈樋口一葉〉一〇「ある時は婦女どもに凝(コ)る肩をたたかせて」(なお、冊子版は未確認) そ