類語を探す際、絶大な威力を発揮する『日本語シソーラス 第2版 類語検索辞典』(山口翼編、大修館書店)=写真=が刊行された。 例えば、「美しい」女性の姿を、何か気のきいた言葉で表現したいとする。そんな時、この辞書で「美しい」の項目をひけば、「奇麗(きれい)」「極美」「麗わしい」「ラブリー」……「●闌(ろうた)ける」など、品詞を問わず無数に言葉が出てくる。ぴったり来る言葉がみつけられそうだ。1040の言葉の分類カテゴリーがあり、のべ33万語句を収録。日本語の類語辞典は増えたが、これほど多くの言葉を収録したものはない。値段は1万5000円。これで、自分の文章の語彙(ごい)が貧困だと言われなくなると思えば、高くない。 ※●は「葛」の草かんむり左下に「月」