国内最古の宮廷庭園跡とされる飛鳥京跡苑池(えんち)(奈良県明日香村)の保存整備や活用方法を検討する委員会が25日、同県橿原市内で開かれ、発掘調査で出土した南池(東西約65メートル、南北約55メートル)の遺構を復元展示する整備プランが示された。県は来年度に正式決定し、平成37年度の完成を目指して工事を進める方針。 飛鳥京跡苑池は飛鳥時代・天武朝の宮廷庭園跡。橿原考古学研究所の調査で、大垣で囲まれた中に中島(なかしま)(東西約32メートル、南北約15メートル)を持つ南池や北池、薬草園などがあったことが判明した。県は南池の遺構を復元展示する計画を立て、専門家でつくる委員会で話し合いを進めている。 整備プランによると、遺構を保護する30センチの盛り土をした上で、池周囲の石積み護岸や石敷きの池底をガラス繊維強化コンクリート(GRC)や同質の自然石で復元。中島の東半分も同様に復元する一方、西半分につい
延慶本注釈の会編『延慶本平家物語全注釈』(汲古書院)が完結しました。1996年4月から、輪読会方式で作った注釈稿を、佐伯真一さんが中心になってまとめたものです。実に23年に亘って行われた集団作業で、参加した人たちは、入れ替わりがあるものの延べ50人は下らないでしょう。新刊の第12冊は、堅牢な造本の総頁720。延慶本巻12の見返しから始め、章段ごとに本文・本文注・釈文・注解を付し、巻末に引用研究文献一覧を掲げています。 四半世紀に近い間には、延慶本の評価は何度も揺れがありました。古態本として、絶対的なテキストであるかのように仰ぎ見られた時期から、書写の実態により語り本系本文との混態現象が指摘され、兄弟関係にある長門本や、先後関係未定の源平盛衰記とそれに近い断簡についての研究も進み、延慶本もまた諸本の中のひとつ、として客観的に位置づける条件が整いつつあります(にも拘わらず、歴史学者や軍記物語研
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