奈良国立博物館(奈良市)は26日までに、成福寺(奈良県斑鳩町)の本尊・聖徳太子立像(13世紀、重要文化財)をエックス線で調べた結果、内部に高さ約6・5センチの菩薩半跏像を確認したと明らかにした。聖徳太子が創建したとされる四天王寺(大阪市)の本尊「救世観音像」と同じポーズという。 太子像は木製で高さ約84センチ。鎌倉時代に造られ、16歳の太子が祈る姿とされる。成福寺は聖徳太子が過ごした葦垣宮があったと伝わる。 奈良博は、この像をエックス線CTスキャンで分析。胸のあたりの空洞に、宝冠をかぶり右手を頬に近づけ、左脚は垂らして岩に座るような姿の仏像を確認した。 >> もっとくわしく読む