政府は30日、成田空港(千葉県)と羽田空港(東京都)を結ぶ新鉄道「都心直結線」構想の推進を6月にまとめる成長戦略に盛り込む方針を固めた。今秋にも地質調査を始め、早ければ平成30年代半ばの開業を目指す。これまで1時間半以上かかった両空港間を直通で1時間以内で結ぶ。JR東京駅近くに新東京駅を建設し、両空港からのアクセスを良くして観光客やビジネス客の利便性を高め、東海道や東北など新幹線を利用した全国への移動もスムーズにする。 ◇ 都心直結線は地下鉄・都営浅草線の押上(東京都墨田区)-泉岳寺駅(同港区)間の約11キロに新線を通す。地下40メートルより深い部分にトンネルを掘り、土地の買収がいらない大深度地下方式を地下鉄で初めて採用し、事業費を圧縮する。1日当たりの利用者は延べ約22万人と試算し、既存線の混雑緩和も見込む。 構想は、国土交通省中心に検討されてきたが、