菅義偉官房長官は30日、中国の習近平国家主席がドイツでの講演で南京大虐殺をめぐり「日本は30万人以上を虐殺した」と発言したことに対し、外務省が29日、中国側に抗議したと明らかにした。都内で記者団に語った。 菅氏は南京大虐殺に関し「旧日本軍が南京で殺傷や略奪をしたことは否定しないが、犠牲者の数についてはさまざまな意見があり、日本政府は断定していない」と述べた。 これに先立つフジテレビ番組では、習氏の発言について「第三国へ行って日本の歴史を取り出し、このような発言をすることは極めて遺憾だ」と批判した。