関西電力の高浜原発3号機(福井県)が1月29日、再稼働を果たした。東京電力福島第1原発事故後、新規制基準の下での再稼働は3基目だが、プルトニウムとウランを混ぜた混合酸化物(MOX)燃料を使う「プルサーマル発電」は初めてとなる。「原発再稼働」という大きなニュースに隠れて見過ごされがちだが、プルサーマルはプルトニウムを原子炉内で燃やすことに価値がある。これは中国が国際社会で声高にいう「日本は核兵器を作るのでは」という不当な主張への大きな反論だ。プルサーマルの意義を探ってみた。(原子力取材班) 「子供を守れ!」と叫ぶ反原発団体 「再稼働反対!」「子供を守れ!」「未来を守れ!」 高浜原発周辺では再稼働の当日、反原発団体のメンバーら約30人が集まり、プラカードを掲げるなどして声を張り上げた。 福井県警は、他県警からの応援を含め現場に多数の警察官を警備にあて、団体側に無許可の集会をやめるよう繰り返し警