菅官房長官は16日、札幌市内で講演し、空港民営化を支援するため、新千歳空港と札幌を結ぶJR北海道の「快速エアポート」の増便を検討していることを明らかにした。自民党道連会長の吉川貴盛衆院議員の政経セミナーで「JR北海道と国交省で増強を考えている。2020年を目標に約3割増やそうと検討を進めている」と述べた。 菅氏は、道が目指す道内7空港の一括民営化を「全面的に後押しし、2020年までに実現したい」と明言。新千歳空港で日中の発着枠が1時間当たり10便増えて42便になるなど観光振興策が加速する一方、札幌への主要な交通手段となる快速エアポートが不足していると指摘した。 一方、一連の台風で大きな被害を受けたJR北への政府の対応にも触れ、「地域の足、農林水産業にも極めて大事な路線。従来の対応策の枠を超える形で支援したい」と話した。