東京・築地市場(中央区)の引っ越し作業は6日正午に始まり、24時間体制で10日夜まで続く。豊洲市場に運ぶ荷物の量について、東京都は、事前に運び込んだ荷物も合わせ、2トントラックで計約5300台分と見積もっている。 築地の水産・青果の卸業者10社と仲卸業者620社に、関連事業者などを合わせた約780業者は、冷蔵・冷凍庫や活魚用の水槽といった大型の設備から、事務用のパソコンまで多岐にわたる物品を運ぶ。 周辺の渋滞を避けるため、輸送は、築地・豊洲両市場をほぼ直線で結ぶ、一般通行開始前の都道・環状2号線(環2)を活用し、約2キロの区間をトラックが往復する。築地市場の象徴でもあった電動運搬車「ターレ」約2100台と、フォークリフト約500台は、7~10日の早朝の時間帯に、環2を走って移動する。