タグ

ブックマーク / mag.osdn.jp (12)

  • アーティストのビジネスモデル | OSDN Magazine

    このところ、私的録音録画制度の見直しを巡るあれやこれやに少々足を突っ込んでいる。なかなかややこしい話なので中身についてはあまり触れないが、この問題に限らず結局著作権を巡る諸問題の質にあるのは、どうすれば今後才能あるアーティストがアーティストとしてっていけるか、ということである。 そんなことは人たちが考えればいいことだろうというのは確かに道理ではあるのだが、今までそれなりに彼らを(そして若干の寄生虫をも)わせてきた仕組みが音を立てて崩れつつあり、それが主に彼らとは無関係の外的な要因によってもたらされたものであるというのは否定できない。ある意味で、彼らは被害者みたいなものなのだ。現在は、そうした彼らの問題意識が仕組みをいびつな形で再建する方向に向かってしまっている。それよりは、アーティスト位の立場で次の方向性を考えたほうが、私たち皆にとって生産的だと思うのである。 音楽のみならず、こ

    アーティストのビジネスモデル | OSDN Magazine
  • 「オープンソース」の二つの意味 | OSDN Magazine

    最近、「オープンソース」という言葉の意味を巡る論争が再燃したようだ。混乱が生じるのは、「オープンソース」という概念自体に、性格の異なる二つの要素が詰め込まれているからではないだろうか。 法的状態としてのオープンソース ソフトウェア開発の文脈における「オープンソース」という言葉は、あるガイドライン(「オープンソースの定義」)を満たしたライセンスの下で公開されているソフトウェア、という意味である。先行した「フリーソフトウェア」という概念の言い換えとして生まれたものだ。これを、「法的状態としてのオープンソース」と呼ぶことにしよう。 「オープンソースの定義」が試みているのは、ソフトウェアの第三者による利用、特に改変や配布に関して著作権者が課す条件に対し、一定の基準を設けるということである。これにより、法的状態としてのオープンソースが保証されているソフトウェアであれば、個別にはどのようなライセンスが

    「オープンソース」の二つの意味 | OSDN Magazine
  • 米裁判所、オープンソースライセンスに著作権保護認める | OSDN Magazine

    オープンソース開発者が著作権侵害を理由に商用ソフトウェア開発者を控訴していた件で、米ワシントン州にある連邦巡回控訴裁判所は8月13日(米国時間)、オープンソース開発者側の訴えを認める判決を下した。オープンソースライセンスにも著作権保護が認められた形となる。 鉄道モデル制御技術を開発するオープンソースグループ、Java Model Railroad Interface(JMRI)の開発者、Robert Jacobsen氏は2006年、商用ソフトウェア開発者のMatt Katzer氏およびKatzer氏が勤務する米Kamind Associatesを相手取り、著作権侵害訴訟を起こしていた。 Jacobsen氏はJMRIをベースとしたオープンソースアプリケーション「DecoderPro」を開発、SorceForge上で無料で提供していた。一方、Katzer氏とKamindは競合製品「Decode

    米裁判所、オープンソースライセンスに著作権保護認める | OSDN Magazine
  • クリエイティブ・コモンズの国際会議「iSummit2008」、札幌で開催 | OSDN Magazine

    オープンな情報共有のあり方について議論する国際会議「iCommons Summit(iSummit)2008」(iCommons主催、札幌市、クリエイティブ・コモンズ・ジャパン共催)が2008年7月29日~8月1日の4日間、札幌市で開かれる。最先端のデジタルカルチャーについて多角的に検討するもので、アジアでの開催は初めて。 iSummitは、芸術・著作権・IT・経済などの各分野から世界中の識者が集まる国際会議で、これまでブラジルやクロアチアなどで開催された。iCommonsは英ロンドンに拠点を置き、クリエイティブ・コモンズ(CC)関連のプロジェクトをネットワーク化することを目指す団体。CCを推進する非営利団体クリエイティブ・コモンズ(CC)が設立を支援した。 iSummit 2008では、より多くの人が楽しめるコンサートやワークショップなども実施し、CCに対する理解のすそ野拡大を目指す。基

    クリエイティブ・コモンズの国際会議「iSummit2008」、札幌で開催 | OSDN Magazine
  • 「わたしのもの」は誰が書いたのか? | OSDN Magazine

    私が書いたものは、当に私一人の力で書き上げられたものなのだろうか。オリジナリティ無き時代の作者の権利は、どのようなものになっていくのだろうか。 ロンドンの英国肖像画ギャラリー(National Portrait Gallery)で、現在ポップアート肖像画の展覧会が開催されているという。BoingBoingの記事によると、この展覧会では写真撮影が禁止されているのだそうだ。ちなみに日と違い、海外の美術館では(絵が傷むということでフラッシュ抜きなら)撮影は許可されていることが多い。 ご存知の方も多いだろうが、ポップアートなどと言うものは、はっきり言って、他者の著作者人格権や商標権等を侵害して初めて成立するようなものである。故アンディ・ウォーホルの傑作とされるものの多くは、マリリン・モンローや、キャンベルスープ缶会社や、毛沢東の権利をなにがしかの形で侵害しなければ生まれなかっただろう。あえて横

    「わたしのもの」は誰が書いたのか? | OSDN Magazine
  • MIAUのバナー | OSDN Magazine

    発起人どもが手間取っている間にMIAUのバナーを作ってくださった方が出てきた。大変良い出来なので感心した(私には見事にデザインのセンスがない)。MIAU公式バナーというようなものは、もしかするとそのうち作るかもしれないが、個人的にはいろんな方がいろんなバナーを作ってくだされば良いと思う。クールな奴を作ったら教えてね。 作った方はMIAUサイトのオリジナル・アートワークのライセンスに関して気にされているようだ。確かに現状MIAUサイトのコンテンツはCC 3.0のby-ndの下でライセンスされているのだが、実のところこれの適用先として主に考えていたのは文章のほうで、アートワークについてはきちんと考えていなかった。とりあえずMIAUのアートワーク、特にはCC 3.0のby-sa-ncと考えていただいて構わない(サイトの記述は後で変更する)。ということで、このバナーをがんがん貼っていただいて何ら

    MIAUのバナー | OSDN Magazine
  • MIAU設立のお知らせ | OSDN Magazine

    MIAU(Movements for Internet Active Users)と言う組織を立ち上げることになった。広い意味でのネットユーザの意見を、フォーマルな場で代弁することを目指す、言ってみれば「圧力団体」である。音を優先したやや無理のあるアクロニムだが見逃して欲しい。それはともかく、明日の11時から、新宿の映画専門大学院大学の一室を借りて記者会見を行う(詳細はこちら)。立ち上げたはいいが初手から閑散としていると寂しいので、急な話でしかも平日の朝という厳しい時間帯ではあるが、ご都合が許すならばメールでお申し込みの上お越し頂けるとありがたい。私の珍しいスーツ姿も見られます。ズボン入るかしら。 昔から個人的にこういう組織があったらいいのになあとは思っていたのだが、どうも同じように感じていた人は多かったようで、一度はずみがついたらあれよあれよという間に話が進んでいって少々びっくりしている

    MIAU設立のお知らせ | OSDN Magazine
  • FOSSコミュニティによく似た、学術分野における「オープンアクセス運動」 | OSDN Magazine

    FOSS(フリー/オープンソースソフトウェア)は、学術的な自由という理念と、何ものにも妨げられることのない情報交換という理念とに端を発するものであり、もともと学界からの影響を色濃く受けた考え方だが、この5年間に渡り逆にFOSSから学界に影響を与えているという。FOSSは今や、学界における「オープンアクセス運動」のモデルにもなっているのだという。オープンアクセス運動は、研究者に対しても一般大衆に対しても学術的な資料を制限なく閲覧可能にすることを促進することを目的とした運動だ。 民主的ですべての人に優しい改革を社会のあらゆるレベルにおいて促進することを目的とする私設財団Open Society Instituteでオープンアクセス運動のプログラムマネージャを務めるMelissa Hagemann氏は、「考え方が非常によく似ているため、オープンソースの成功を知って以来、オープンソースはわれわれの

    FOSSコミュニティによく似た、学術分野における「オープンアクセス運動」 | OSDN Magazine
  • カリフォルニア大、Googleと結んだ書籍デジタル化計画の契約書を公開 | OSDN Magazine

    カリフォルニア大学は先ごろ、米Googleに同大学の図書館に収蔵された数百万冊に及ぶ書籍のデジタル化を許可するという内容の契約書を公開した。グーグルは世界の主要な学術図書館と契約を結び、蔵書の一部をスキャンするという書籍デジタル化プロジェクトGoogle Books Library Project」を推進して物議を醸しているが、このたびカリフォルニア大が公開した契約書も同プロジェクトに基づくものである。 カリフォルニア大の関係者は、Googleとの契約に関する「社会的な関心」にこたえるために内容を公にしたと、電子メールに記している。今回の公開は、8月中旬にIDG News Serviceが同大に対し、契約書面コピーの取得を正式に申請したことを受けて行われた。この契約書は、http://www.cdlib.org/news/ucgoogle_cooperative_agreement.pd

    カリフォルニア大、Googleと結んだ書籍デジタル化計画の契約書を公開 | OSDN Magazine
  • フランスの新著作権法がついに施行──業界に失望の声 | OSDN Magazine

    ソフトウェア・ベンダーや社会党の議員らが反対していたフランスの新著作権法が8月4日に施行された。フランスのネット・ユーザーは今後、著作権つきの音楽ファイルを不正にダウンロードすると、禁固刑を科されるおそれがある。 また、Apple Computerなど、音楽ダウンロードの制限を目的にDRM(デジタル権利管理)技術を開発、使用する企業は、相互運用が可能な技術の開発を目指す競合他社に、自社システムの詳細情報を提供しなければならなくなる可能性がある。 ソフトウェアの権利保護を推進する業界団体であるBSA(Business Software Alliance)は、「新著作権法は、コンテンツの著作権の保護を目的としているが、実際には、コピー・プロテクトの取り組みを損なうものだ」と指摘する。 BSAでは、同法がコピー・プロテクト・ソフトウェアのメーカーに対し、セキュリティ技術に関する情報開示を義務づけ

    フランスの新著作権法がついに施行──業界に失望の声 | OSDN Magazine
  • 知的財産推進計画2006によせて(1) | OSDN Magazine

    最近は日経など一般紙でも取り上げられるようになってきた、著作物に関する権利の「二階建て制度」案。その立案にも関わって来られたバーチャルネット法律娘 真紀奈17歳に、解説を執筆して頂いた。 2006年6月8日、知的財産推進計画2006が発表されました。 これは2003年以来毎年出されている、政府の知的財産戦略の目標・内容についてまとめたものですが、今年は知的財産戦略の第二期のはじめということで、「世界最先端の知財立国を目指す」ことを目標としているとのことです。 「知的財産」というだけあって、この計画には特許から商標から、知財に関わるあらゆるものが対象とされています。なぜか日人口の倍増という目標もあって、「そうか、日も知的財産だったんだ」と真紀奈もびっくりしていたり…。言われてみればそうなんですけど。 これから何回かに分けて今回の計画について書こうと思っていますけど、150頁を超えるも

    知的財産推進計画2006によせて(1) | OSDN Magazine
  • さよならコピーレフト | OSDN Magazine

    Web 2.0は、オープンソースやフリーソフトウェアにどのような影響をもたらすのだろうか。Web 2.0はフリーソフトウェアの味方なのか、敵なのか。 ここのところ、「Web 2.0」という言葉がソフトウェア業界を席巻している。 しかし、その意味を正確に理解している人はほとんどいない。そもそも提唱者 Tim O’ReillyのWhat Is Web 2.0からして、対比的に「Web 2.0的な」事例はいくつも挙げてはい るが、言葉でうまく定義できているわけではない。その事例にしても、Web 1.0とどこが違うのかよく分からないものもある。例えば、CMSとWikiがどう質的に違うのか、筆者には今ひとつピンと来ない。 ただ、流行ものには流行るだけの意味はあるもので、Web 2.0という話が全 く無意味かと言えばそんなことはない。ここ数年で、ソフトウェアの開発が発 想のレベルでだいぶ変わってきた

    さよならコピーレフト | OSDN Magazine
  • 1