前回のおさらい 前回の記事では、同じアプリケーションを6つのUIライブラリで実装し、Reactに有利な状況設定で作られたベンチマークを走らせると当然Reactが勝つという結果をお伝えしました。 そのベンチマークでは、「レンダリングのために高い負荷がかかっている状況でもユーザーが快適に入力を行えるかどうか」を測りました。 Reactでは、レンダリングのジョブを中断してユーザーの入力を処理するスケジューリングの機構が備わっているため、高負荷の状況でもユーザーの入力に高速に応答することができました。 また、今回書くベンチマークアプリは「最大限自然かつ簡潔」という条件で実装したため、スケジューリングがライブラリ本体に組み込まれているReactのみが有利な結果となりました。実はReact以外のライブラリは1文字入力されるたびに律儀にDOMに反映していましたが、Reactは本体からスケジューリング機構