【現地レポート】コソボサッカーの混沌。FIFAが加盟を認めていない国が歩む茨の道 発売中の『欧州フットボール批評special issue03』では、ジャーナリストの木村元彦氏が混沌としたコソボサッカーの現状を取材するべく、2年ぶりにプリシュティナを訪れてレポートしている。FIFAもUEFAも加入を認めていない国はどのような道を進んでいるのか? 一部抜粋して掲載する。 閉ざされたままのW杯とEUROへの道 車でセルビアからコソボに入って再びセルビアに戻ると、山間部メルダレの国境で奇妙な通過儀礼が行われる。陸続きのヨーロッパではボーダーには二国のイミグレーション(出入国審査所)が前後に連なっており、例えばA国からB国に入るときはA国側のイミグレで出国のスタンプをパスポートに押してもらい、次にB国側で入国を押される。混んでいなければ流れ作業のように順次進んでいく。 ところが、コソボから再びセル