中学生が教師の命を救った。第一中学校で5月、男子バスケットボール部の練習中に顧問が倒れ、その場にいた部員たちが救命措置にあたり、一命をとりとめた。7月20日には校内で報告会が行われ、池田克行校長(57)から生徒たちへ感謝の意が伝えられた。 大型連休中の5月3日午前10時30分頃、第一中学校では 男子バスケ部だけが練習で活動していた。体育館で指導中の男性顧問が突然意識を失い、床に倒れこんだ。 心肺停止。部員たちは救急車を呼ぶべく、電話を探して走った。すると校門の外に通行人を発見し、携帯電話を借りて119番通報。救急車を待ちつつ、部員たちは心臓マッサージと人工呼吸を繰り返した。別の部員は、体育館入口に設置してあるAED(自動体外式除細動器)を運んで使用し、顧問の心拍が動き出す。その後、救急隊によって病院へ搬送され、意識が戻った。 授業の学びが救命を後押し 救命措置にあたった小野蒼平さん(2年)
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