今年が没後400年に当たる徳川家康の言葉に、「人の一生は、重荷を負うて遠き道をゆくがごとし。急ぐべからず」がある。山登りをすると、その言葉がずしりと身にしみる。「登山のおかげで、くじけない心と根性が付きました。それに人間を超えた自然に対して敬虔(けいけん)な気持ちも生まれてきます」という月村了衛さん(52)。高校生の時から抱いていた「小説家になる」という夢を40代後半になってからかなえたのも、一歩一歩山道を踏みしめてきた経験が生きたからこそ。50代に入ったこれからの冒険人生も聞いてみた。 趣味というと? 「登山です。といっても、最近は資料を読むのに追われていて、なかなか時間がありません。最後に登ったのは子どもが生まれる前だから、もう6、7年前になります」 いつごろから山登りが好きになったんですか。 「小さいころからキャンプ、アウトドアが好きでした。高校に入ってから登山部に入部して、本格的な
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