サイゼリヤ2代目社長として13年間辣腕を振るった堀埜一成氏。社長になった際に「コンセプト以外は全部変える」と宣言し、実際、サイゼリヤ事業の基盤をつくり直した人物である。社長を退任して初の著書『サイゼリヤ元社長がおすすめする図々しさ リミティングビリーフ 自分の限界を破壊する』(2023年、日経BP)を出版する堀埜氏に、「サイゼリヤでの経験を踏まえ、日本の課題を解決する道筋を示してもらいたい」とインタビューを申し入れた。第1回は「日本人の給与を上げる方法」を聞いた(聞き手は日経BP 技術プロダクツユニット クロスメディア編集部 松山貴之) サイゼリヤを国内外1500店舗以上に育て上げ、2020年以降のコロナ禍でも揺るぎない経営基盤をつくりあげた堀埜さんに、日本の課題について、お考えを聞かせていただきたいと思います。どうぞよろしくお願いします。 堀埜一成氏(以下、堀埜氏):私の話がお役に立つの
