自民党のサイバーセキュリティ対策推進議員連盟(会長・遠藤利明前五輪相)は23日、首相官邸で2020年東京五輪・パラリンピックに向け、サイバーセキュリティー対策の司令塔となる組織を設置することなどを盛り込んだ提言書を安倍晋三首相に提出した。首相は「東京五輪を控える日本にとって、サイバー対策は喫緊の課題だ」と応じた。 提言は、政府にある司令塔組織「内閣サイバーセキュリティセンター(NISC)」に大会組織委員会などへの指揮権がないことを指摘。その上で「(NISCに)統合的な対策を担わせることは困難」とし、政府以外にも指揮権を持つ組織の必要性を強調した。